獣じゃなくてポルシェでも狩る気!? ブラバスがメルセデスAMG SL63をシューティングブレークに魔改造した「ロケットGTS」がもはや狂気!! (2/2ページ)

老舗による隙のないボディメイキング

 2+2クーペのロケットGTSですが、近年人気が復活がしているシューティングブレークだとブラバスは主張しています。たしかに、リヤシートの後ろにはきちんとラゲッジスペースが用意されてはいますが、フルカーボン(しかもテクスチャ剝き出し)ボディにブリスターフェンダー、ルーフウイングを見ると「これ、獲物は獣だけじゃなさそう」とニンマリしちゃうはず。

 ベースとしたのはAMG SL63 S Eパフォーマンスですが、面影が残っているのはヘッドライトとリヤのコンビネーションライトくらいなもの。そのほかはすべてコーチビルドであり、カーボン、ケブラーを駆使したスタイリングはブラバスの完全オリジナル。

 無論、パワーユニットもやりたい放題で、V8ツインターボ+モーターの合計で1000馬力をゲット。エンジンルームを覗けば、ヘッドカバーには「1000(PS)」と記されているばかりか、出力グラフ(超テキトーですけど)まで加えるという承認欲求もウルトラハイパワー(笑)。

 もちろん、道の上でも目立つことこの上なく、0-100km/h加速は2.6秒、200km/h到達は9.5秒、0-300km/h到達は23.6秒とひと昔前のF1並み。ですが、モーター搭載による都合なのか、電子制御によって最高速は317km/hに設定されています。スペックだけなら猛獣を予想しがちですが、ブラバスのパワーデリバリー制御は定評があり、ハイウェイだろうが砂漠だろうがぶっ飛ばしていても一切の不安がないとのこと。なにしろ1億6000万円ですから、当然といえば当然でしょう。

 ただし、未確認情報ながら車内のタッチスクリーンの起動画面はベースとなったSLが映し出されてしまうとのこと。SLの4倍もの支払いをしているのですから、せめて4台映るとかにしてくれないと顧客は納得しないはず。無論、これは買えないが故の難癖、悔し紛れのいちゃもんでしかありません(笑)。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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