ケーニグセグがまたやった! 純エンジン車で1625馬力を誇るハイパーカー「サデアズ・スピア」は限定30台を発表前に完売 (2/2ページ)

正式発表前に全ロットが完売済み

 組み合わせられるミッションは、このV型8気筒エンジンがそうであるように、やはりケーニグセグの自社開発によるデュアルクラッチ式の9速LST(ライト・スピード・トランスミッション)。デファレンシャルにはKED(ケーニグセグ・エレクトロニック・デファレンシャル)が採用されている。

 前後のサスペンションはプッシュロッド方式のダブルウイッシュボーンで、これには電子制御のアジャスタブルダンパーが備わる。軽量なカーボンセラミックディスクと強靭なキャリパーで構成されるブレーキシステムも、ケーニグセグが誇るメカニズムのひとつだ。

 サデアズ・スピアのステアリングを握るドライバーは、シチュエーションに応じて、「コンフォート」、「ウエット/スノー」、「スポーツ」、「トラック」のなかから好みのドライブモードを選択することが可能だが、やはり圧巻なのは、もっともスパルタンなトラックモードをチョイスしたときのパフォーマンスであるのは当然だろう。

 ちなみにケーニグセグ自身が先日、地元スウェーデンのゴットランドリングで行ったシェイクダウンテストでサデアズ・スピアは、ジェスコをベースに製作されたサーキットスペシャル、ジェスコ・アタックが叩き出したラップタイムレコードを1.1秒も更新することに成功。ジェスコからの正常進化が確かなものであったことを見事に証明してみせた。

 ケーニグセグでは、今後30台のサデアズ・スピアが生産される予定だが、正式発表の前に特別なカスタマーを招いて開催されたプライベートプレビューの段階で、すでにそのすべてにはカスタマーが決定している。これもまた近年のケーニグセグにとっては特別なことではないようだ。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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