KIAとホンダがアメリカ純度ランキングで大健闘
こうした好条件から、テスラはベスト10リストの1位から4位を占め、もっともアメリカ製らしいクルマということに。次いで、5番手がジープというのは妥当なポジションですが、6番手のKIA EV6というのは意外なもの。たしかにKIAはアメリカ南東部ジョージア州に大規模な生産拠点を構えているものの、GMやフォードを追い越すほどのアメリカ純度というのはちょっとした驚きです。
KIA EV6のフロントスタイリング画像はこちら
次いで、7・8・9位はアメリカ・ホンダのモデルが並びました。順にリッジライン、オデッセイ、パスポートで、たしかに北米向けに企画され、アメリカ南部アラバマ州の工場で生産されている人気モデルたち。おそらくは日本製パーツ含有率が相当低く、また社外製品もアメリカ製がほとんどという内容でしょう。ちなみに、アキュラはもちろんホンダ(あるいはKIAも)のことをアメリカンメーカーだと信じて疑わないというアメリカ人が少なくないのだそうです。
ホンダ・リッジラインのフロントスタイリング画像はこちら
そして、ギリ10位に食い込んだのがフォルクスワーゲンID.4という意外なEVでした。VWも古くから南部のテネシー州に工場を構えていたものの、エンジンやミッションは一部ドイツ、またはEUからの輸入に頼っているかと思いきや、むしろアメリカ含有率が高かった模様。ちなみに、テネシー州はアメリカ国内でも最低賃金が安いことで知られています。おそらくVWは、安いアメリカ人労働者を多数雇って労働者スコアを稼いだのかもしれません。
フォルクスワーゲンID.4のフロントスタイリング画像はこちら
ふたを開けてみたら典型的なアメ車といわれるクルマの存在が非常に薄かった、というのは当のアメリカでも意外に、というか残念に受け止められているようです。いずれにしろ、関税による景気の不振はゴメンこうむりたいものですが、アメリカンメイドを読み解いてみると、なんだかビクビクするのも見当違いな気がしないでもありません。