おおっ、かなり安くなってきてるじゃん! 2代目となる「GR86&BRZ」中古はどう選ぶのが正解?

この記事をまとめると

■トヨタとスバルが共同開発したFRレイアウト2ドアスポーツクーペが「86/BRZ」だ

■2021年登場の2代目(現行型)から排気量拡大などでスポーツ性能が高められた

■とくに強いこだわりがなければ現行モデルの初期型を狙うと満足度は高いといえる

現代では希少となりつつある国産FRスポーツカーの代表格

 トヨタとスバルの共同開発で生まれた、いまとなっては貴重なFRレイアウトの2ドアスポーツクーペである86/BRZ。現在は、2021年に登場した2代目が現行型として販売されており、トヨタ86は新たにGR86へと車名が改められている。

 そんなGR86/BRZは、現行型となった際に水平対向4気筒エンジンを2リッターから2.4リッターに排気量を拡大したほか、各部をブラッシュアップさせて大幅にスポーツカーとしての性能を高めたことは、もはや説明するまでもないだろう。そんなGR86/BRZも登場から4年以上が経過し、中古車にもそれなりに手ごろな価格の車両が出てくるようになってきた。では実際のところ、初期型の2代目GR86/BRZは狙い目となるのだろうか?

 まず、現状の初期型モデルの中古車は、やはりスポーツモデルということもあってAT車のほうが安く、AT車であれば200万円ほどの総額で乗り出すことができる中古車も見つかるようになってきた。

 一方のMT車は、AT車に比べると高値安定で、200万円ほどの総額で乗り出せるものはほぼなく、最安値となるのは総額220万~230万円前後。ただ、この辺りの価格帯は修復歴のあるものが中心となるため、修復歴なしを狙うのであれば、250万~260万円くらいの予算はほしいところだ。

 参考までに現在、新車でGR86/BRZを購入しようと思うと、GR86(RCグレード)が293万6000円、BRZ(Rグレード)が332万2000円となり、ここにナビやフロアマットといったオプション類や諸費用などをプラスすると、350万円は優に越えてしまうだろう。

 一方、中古車ではほとんどの物件がナビやフロアマットなどはすでに装着された状態で販売されているため、そういった面も考えると100万円前後は安く手に入れることができる計算となる。

 装備としては2023年9月の一部改良時にMT車にもアイサイトが搭載され、2024年7月にはスロットル特性の変更などを含む改良が行われているが、走りをメインに考えている人であれば、アイサイトの有無はそこまで重要ではないだろうし、スロットル特性の変更は初期型でもソフトウェアのアップデートを実施することで手に入れることができるのだ。

 なお、250万円程度の予算があれば、先代モデルの高年式車や低走行車も射程圏内となるが、純粋にスポーツカーとしての性能を考えるのであれば、現行型のほうが明らかに性能は高められているので、強いこだわりがないのであれば、現行型の初期モデルを狙うほうが満足度は高いだろう。

 逆にガンガン走り込みたいというのであれば、初代の初期型がMT車であっても100万円台前半から狙うことができるので、そっちを購入して走り倒すというのもアリかもしれない。


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小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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好きな有名人
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