新型デリカミニは300万円でも売れる! 予約受注する7割以上の人が「DELIMARU Package」にゾッコン (2/2ページ)

「DELIMARU Package」がダントツの1番人気

 しかし、9月18日の発表当日、記者会見の席に臨んだ、三菱自動車工業の中村達夫営業担当副社長によれば、先行受注約4000台のうち7割以上が「DELIMARU Package」なのだという。そして、この近況を中村副社長は、「少し高いんですが、それを皆さんにご購入いただいているので、私自身はこの商品の価格がお客さまに受け入れられていると確信しています」と語った。

 というのも、9月6・7日に朝霧高原で開催された三菱車オーナー向けキャンプイベント「スターキャンプ」で展示した際も非常に好評で、記者会見前日の17日にデリカミニ&eKスペースの生産拠点である水島製作所(岡山県倉敷市)で取引先も交えて行われた決起集会も大盛り上がりだったのだとか。

 そして、日頃アウトランダーPHEVの2025年モデルに乗っている中村副社長も、新型デリカミニにアウトランダーPHEVと同じダイヤル式ドライブモードセレクターや遮音フィルム入りフロントガラスのほか、独自にKYB製ダンパー「プロスムース」が装着されていることに驚愕。「岡崎の高速周回路や荒れた道を走行しても、アウトランダーPHEVから乗り換えてもいいなと思うほどの静粛性や乗り心地の良さ、悪路走破性を兼ね備えている」と、その走りを絶賛した。

 そんな新型デリカミニを、中村副社長は「軽自動車の既成概念を破壊するクルマ」と表現。TVCFにおいても「超新型デリカミニ」というキャッチコピーを用いている。

 三菱の営業戦略においても、この新型デリカミニは「これまで三菱が取り漏れていた30〜40歳代のファミリー層や女性に、三菱車を選択肢に入れていただき、これまで培ってきた三菱らしいラインアップの入口とする」ための、まさにエントリーモデル。そして「2030年に向けて販売規模を現在の約1.5倍へ拡大したい」という、野心的な目標を達成するうえで欠かせない車種であるのは間違いない。

 また、新型eKスペースも、「販売店向け内覧会では、とくに地方の業販店から『とても必要だ』ということを言われている」のだそう。

 一般ユーザーのみならず三菱の関係者からも強く期待されている、新型デリカミニ&eKスペース。「販売が開始されジャパンモビリティショーが開催される10月29日までに1万3000台の予約注文を受け取りたい」と、これまた野心的な目標が掲げられているが、それを達成するのも決して夢物語ではないのかもしれない。


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遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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