「サイドシル」「ストーク」「センタークラスター」ってぶっちゃけドコだよ! クルマ好きでも「フワッとしている」クルマの専門用語8つをズバリ解説 (2/2ページ)

略されて使われることも

■内装編

●レジスター/デフロスター

「レジスターって会計のレジのこと?」……一般的にはそうですが、クルマの場合はエアコンの吹き出し口のことをいいます。

 英語表記は「Register」で会計の機械と同じですが、こちらは「換気口」という意味で使われます。マンションやアパートなどの内壁に付けられた換気口も「レジスター」と呼ばれています。

 ちなみに「デフロスター」と混同している人もいますが、そちらは「Defroster」と書き、「De=否定、外へ、Frost=霜、er=〜するもの」という意味で、霜取り装置のことです。フロントウインドウの下部やサイドミラーの付け根付近の吹き出し口をそう呼ぶこともあるので、混同することがあるのでしょう。

●ストーク(スイッチ)

 これは「最近耳にすることが出てきたかな?」という雰囲気のワードですが、これの正体はハンドルトリム側面から生えたレバー状の複合(ライト/ウインカー)スイッチのことをそう呼びます。

「ストーク」とはあまり聞き慣れませんが、英語では“Stork”と書いて“コウノトリ”という意味です。おそらくは、あのレバーの形状からそう呼ばれるようになったようです。

●センタークラスター

「センタークラスター」というのは、英語で「Center-cluster」と書き、直訳すると「中央(の)集合体/塊」となります。クルマでは「中央に集められたスイッチ類の集合部」というのが妥当でしょうか。少し前では「インパネ(インストゥルメントパネル)」と呼ばれていた部分とほぼ同じ意味といってよいでしょう。

 ただこちらの場合はメーター部分も含む場合があるので、少しやややこしい印象です。また、「センターコンソール」というワードもあり、こちらは直訳で「中央の操作盤」となり、フロアシフト車でいうところのシフトレバー部付近のことを指しますので、こちらとも混同しないようにしてください。

●オドメーター/トリップメーター

 このふたつの名称は、両方とも距離計を意味することはほとんどの人が知っていると思いますが、「あれ、どっちだっけ?」と曖昧だというケースも少なくないでしょう。

「オド=Odo」と書き、語源はハッキリしないようですが、古代ギリシャのころから距離として使われたようです。こちらは走行総距離のことです。

 対して「トリップ=Trip」の方は、「旅行」のほか、「お出かけ/ひと走り」という意味もあります。その示すとおりに、ひと行程だけの距離を示す「区間距離」を示すメーターです。こちらはいつでも0にリセットできますが、「オドメーター」は触ることができないようになっています。

●ドアトリム

「ドアトリム」も意外と耳にしますが、正確な部位をよく知らないという人も少なくないかと。これはズバリ、ドア内側の内装パネル(アームレスト、ドアハンドルなどを含む)のことを指します。なので正確には「ドアトリム・パネル」となります。

「トリム=Trim」で、元々は「区切り/刈る」という意味ですが、クルマでは装飾の縁取りという意味で使われています。おそらくはドアの内装の素材の切り替え部分のパイピングなどがそう呼ばれていて、次第にそのパネル全体をそう呼ぶようになったのではないでしょうか。


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往 機人 OU AYATO

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