カワイイだけじゃなくなった顔は氷山の一角! 新型スズキ・クロスビーの進化ポイントをまるっと紹介!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■スズキのコンパクトクロスオーバーSUV「クロスビー」が2代目へとモデルチェンジ

■内外装のデザインを刷新したほか質感も大幅に進化し安全支援や装備も最新化

■パワーユニットもリニューアルし燃費も改善し価格は税込215万7100円スタート

男性ユーザーの取り込みも狙ったスキンチェンジ

 スズキのAセグメントクロスオーバーSUV「クロスビー」が、2025年10月2日に初めてフルモデルチェンジされ、2代目に進化した!

 2017年12月に発売された初代クロスビーがもつ最大の特徴は、「でかハスラー」とでもいうべき、いい意味で寸詰まり感のあるパッケージングに丸目ヘッドライトを組み合わせた、レトロポップな外観。これに、軽自動車ではない登録車ならではの、ふくよかな曲面基調のディテールを備えたのが、とくに女性ユーザーから「カジュアルで可愛い」と好評を得ていたようだ。

 その一方で男性から「カッコいい」とは思われず、購買ユーザーの男性比率も低かったのが、スズキとしては悩みの種だった模様。その結果として新型クロスビーは、これまでの強みである「カジュアルで可愛い」テイストを残しつつ、フロントまわりを中心にSUVらしいデザインへと生まれ変わった。

 その角丸四角(かどまるしかく)なフロントマスクは、近年の自動車デザイントレンドに則りながらも、スズキが世界に誇る本格オフローダー「ジムニー」シリーズのテイストを色濃く感じさせるもの。

 リヤまわりは、ルーフスポイラーが大型化され、コンビランプは内部を含めて角張った形状に変更。バンパーも車体色が追加されたスクエアなフォルムに一新されるなど、全体的にタフさが強調されたエクステリアとなっている。

 一方、Aピラー以降のサイドパネルやバックドアは先代から踏襲されており、パッケージングもプラットフォームも変わらず。全長×全幅×全高は3760×1670×1705mm、ホイールベース2435mm、最低地上高180mm、さらには175/60R16 82Hというタイヤサイズも同じ数値だ。

 ボディカラーは初代も一部改良を経るごとに、オレンジや黄色などの鮮やかな色がラインアップから外れ、落ち着いた色彩が増えていったのだが、その傾向は新型でより強まっている。

 前後ドア下部のドアスプラッシュガードを専用色とする3トーンカラーが全廃され、2トーンカラーはルーフとドアスプラッシュガードをブラックで塗装する「ブラックタフ2トーン」が新たに4種類設定。ドアスプラッシュガードをボディ同色とする2トーンは、ホワイトのルーフ色が3種類、ミネラルグレーのルーフ色が1種類、ブラックのルーフ色が1種類となった。モノトーン色は4色用意され、総計13種類から選択可能だ。

 そんなエクステリア以上に大きく印象が変わったのはインテリア、とくにインパネとフロントドアトリムのデザインだろう。

 水平基調の形状自体は大きく変わらないものの、中央2カ所のエアコン吹出口がオーディオスペースの下に移動したほか、シフトレバーやスイッチ類周辺のシルバー塗装が廃止。また左右両端のエアコン吹出口が丸型から長方形となり、加飾パネルがツルリとした材料着色樹脂からから革シボ&ステッチ風処理入りの樹脂へ変更されるなど、シンプルかつ上質に仕立てられている。

 またメーターパネルが7インチのカラーディスプレイ式となり、上級グレード「ハイブリッドMZ」にはセンターコンソールが標準装備されるのも、初代とは大きく異なる。

 インテリアカラーも大きく変化している。初代では「ハイブリッドMZ」に2022年7月の一部改良よりメーカーオプション設定された「ブラウンアクセントパッケージ」と同様のブラウン内装が、標準グレード「ハイブリッドMX」、上級グレード「ハイブリッドMZ」とも標準装備に。

「ハイブリッドMZ」ではさらに、加飾パネル色がサファリカーキ、ルームランプがLED、シート表皮の一部がレザー調(メインは撥水ファブリック)となり、カラーヘッドアップディスプレイが標準装備される「アップグレードパッケージ」(税込6万9300円)も選択可能だ。


この記事の画像ギャラリー

遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

愛車
ホンダS2000(2003年式)
趣味
ゲーム
好きな有名人
-

新着情報