常連によって奇跡の復活を遂げた「みや古食堂」
しかし、この人気メニューも一時期はまったく食べられなくなる事態に陥ったことがある。その理由は先代の急逝だ。1967年から続いたお店も2021年には閉店を余儀なくされている。その後、同店の常連だった人物が経営を引き継いだことで復活を遂げているのだが、問題だったのは鉄板焼きのレシピが残っていなかったことだ。幸いなことに、タレ自体は残っていたために、試行錯誤の結果、昔と変わらない味を提供できるようになったというストーリーがあるのだ。
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平日はトラックドライバーがひっきりなしにやってくる同店だが、週末の昼時ともなれば一般客の駐車スペースが全部埋まるほどで、店内はカップルから家族連れ、ツーリング中のライダーや、黙々と鉄板焼きを食べるおひとりさまで溢れかえる。その光景は歴史あるドライブインというよりも、人気の観光名所といえるかもしれない。
筆者がここでよく耳にするお客さんと店員さんの会話がある。それはご飯の量の説明だ。テーブルにも説明書きが貼ってあるが、とにかくデフォルトでもご飯の量が多く、普通盛りでも300g、おおよそお茶碗2~3杯分くらいだろうか。
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鉄板焼き目当てにやってくる人には女性客も多く、うっかり「ご飯は普通で」と頼んでしまうと、その多さに食べきれないという自体が頻発するのだ。
最後に店内をぐるっと見まわしてみると、有名なデコトラの写真が何枚も飾られ、会計カウンターの下にはトラック関係のステッカーが多く貼られている。さらに、みや古食堂オリジナルのステッカーやキーホルダーも販売されているなど、この食堂を愛する人がどれほど多いかわかるというものだ。
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位置的には東名高速道路の大井松田インターチェンジから車で10分ほどの距離ではあるが、わざわざ高速道路を降りて食べに行く価値は大いにアリの絶品ドライブインだ。
●ショップインフォメーション
「みや古食堂」
0463-87-7770
神奈川県秦野市菖蒲133
https://www.instagram.com/miyako.shokudou/