この記事をまとめると
■全国の車両保険加入率は47%で軽自動車では5割を下まわる地域もある
■車両保険に加入しないで残価設定ローンを組んで全損事故で支払いだけが残るケースもある
■豪雨や台風や盗難などリスクが増している現在は車両保険を見直すべきかもしれない
全国の車両保険の加入率は47.2%
本稿執筆数日前から首都圏地域ではそれまでの残暑が一転して秋めいた過ごしやすい日が続いている。しかし、2025年の夏といえば災害級の酷暑とともに記録的豪雨が続き、全国に甚大な被害をもたらした。
最近でいえば、2025年9月12日に記録的豪雨に見舞われた三重県四日市市内にある、収容台数500台となる大規模地下駐車場へ大量の雨水が流れ込み、場内に駐車されていた274台という大量の車両が浸水被害を受けたことが大々的に報道された。地下1階と2階があり、地下2階は天井まで水が入り込み、排水が終了し地下2階に入るまで数日を要するという甚大な被害となっている。
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これに関する報道にてあるメディアで「冠水被害にどう対処する」みたいな形で車両保険加入率というものが映し出されていた。そこには30%台の数字が表示されていたのだが、改めて調べてみると、損害保険料率算出機構のデータをみると、全体での車両保険加入率は47.2%となり、乗用車では自家用普通車(3ナンバー車)で64%、自家用小型車で52.9%、軽四輪乗用車で49.5%となっていた。
単純にこの数字だけ見れば、より高額なクルマほど車両保険に加入しているとすることもできる。自動車保険、とくに任意保険では車両保険に加入するか否かも含め、どのようなタイプに加入するかは個々の価値観で異なるので、「車両保険に加入すべき」というつもりはさらさらない。
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しかし、ここ数年は記録的な豪雨などでの自然災害により車両被害リスクが増えているだけではなく、治安悪化による車両盗難の増加などを考えると、とりあえずどんなものなのかぐらいは見てみるのもいいかもしれない。