白バイに乗れるのはたった5%の狭き門! 白バイ隊員になるまでの道筋

この記事をまとめると

■警察の白バイ隊員に憧れる人は多い

■白バイ隊員になるためには推薦・訓練・試験を経る必要がある

■交通機動隊の白バイ隊員になれるのは約5%ほどといわれている

白バイ隊員になるためには?

 子どものころからクルマやバイクが好きだった人は、白バイ隊員にあこがれたことがある人も多いはず。免許を取って、違反切符を切られた経験があると一気に嫌いになってしまうこともあるだろうが、箱根駅伝やマラソンの先導を務める凛々しい姿を見ると、やはり一目置きたくなる。

 そんな白バイ隊員になるには、どんな過程が必要なのか。

 白バイ隊員になるには、警察官にならないとはじまらないので、まずは警察官採用試験に合格するところからスタート。合格したら警察学校に入校し、大卒なら6カ月、高卒なら10カ月、ここで学ぶことになる。警察学校を卒業すると、各地の警察署に配属され、ここで3カ月の現場実習。その後、警察学校の補習科に再入学して、大卒は2カ月、高卒は3カ月学び、警察署で交番勤務に就く(警察の地域課に配属)。

 ここからが本番で、交番で職務経験を積みながら、交通課への配属を希望する。ここで仕事っぷりを認めてもらわないと、上司に推薦してもらえないので、頑張りどころ。

 交通課への配属がかなっても、まだ先があり、署から推薦を得ることができて、ようやく二輪選科で白バイ乗務員候補者としての訓練を受けるチャンスが得られる。

 この二輪選科の訓練は、年に1~2回しかない。候補者に選ばれても、約4週間の訓練期間で適性が見極められ、修了試験に不合格だった人はすぐもとの部署に戻されてしまう……。

 合格すれば、警察署配備の白バイに乗務、勤務することはできるが、花形の交通機動隊の白バイ隊員になるには、もうワンステップ。警察署での勤務実績に加え、希望、適性などにより交通機動隊に配置されれば、さらに厳しい1カ月の新隊員訓練を受け、ようやく交通機動隊の白バイ隊員の一員に。

 正確な数字はわからないが、白バイ隊員になることを希望した警官のうち、交通機動隊の白バイ隊員になれるのはおよそ5%程度とのこと。かなり狭き門だといえるだろう。

 しかし、身長や体格などの制限もなく、最低限必要な資格は大型自動二輪免許だけ。最近は女性の白バイ隊員も増えてきているのはご存じのとおり。

 もちろん運転スキルは非常に重要なので、向上心は何より重要な仕事だろう。


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藤田竜太 FUJITA RYUTA

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