この記事をまとめると
■ランドクルーザーに40年ぶりの新シリーズとなる「FJ」が追加された
■全長4575mmの大きすぎないサイズで悪路走破性も本格派
■戦略的になるという価格は400万円台前半を期待したい
ランクルミニの正式名は「ランドクルーザーFJ」だった
ひと目見て「売れる予感しかしない!」……そんなニューモデル、“ランクルミニ”こと「ランドクルーザーFJ(プロトタイプ)」が、ついにその姿を現した。
トヨタ・ランドクルーザーFJのフロントスタイリング画像はこちら
近年のSUV/クロカンブームもあって、幅広い層に人気のランドクルーザー(以下ランクル)。しかし中核モデルとなるランクル250でも、ボディサイズは全長約5m、全幅約2mとかなりの大柄。大きすぎる……と感じている人も少なくないだろう。そこで注目を集めていたのが、ランクル250/ランクル70発表会でチラ見せされた小型モデルのシルエットだ。
「我々は未来へ向けて、より手に入れやすくできないかなども考えています」と語ったサイモン・ハンフリーズ執行役員の言葉を具現化したモデル……それが、このランドクルーザーFJである。
トヨタ・ランドクルーザーFJの正面フロントスタイリング画像はこちら
ランクルとしては、1985年にライトデューティ系の70ワゴン(以降プラド、250へと続く系譜)が登場して以来、じつに40年ぶりに加わる新シリーズ。サブネームについては、他のランクルと同様に数字案も検討されたが、「キャラクターにもっとも合っている」という理由で「FJ」に決定した。FJは「Freedom & Joy(自分らしく楽しむ自由)」の意味を持ち、かつて存在したFJクルーザーとの直接的な関係はないという(ちなみにFJクルーザーの「FJ」はFJ40型ランドクルーザーが由来)。
エクステリアは、ランクルらしいスクエアなシルエットをベースに、サイコロをモチーフとした直方体ボディと角を落とした面構成が特徴。ボディサイズは全長4575×全幅1855×全高1960mmで、CX-5に近い。
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インテリアもランクル250を彷彿とさせる水平基調のインパネやセンターディスプレイを採用。シフトノブ横にはトランスファー切り替えダイヤルやリヤデフロックスイッチなどが配置されている。
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「ランクル250を出したとき、原点回帰ということでランクルをもう一度見つめ直しました。“ど真ん中”のランクルを作るなかで、もっと広げられるのではないかと考え、もう少しコンパクトなサイズを求める方もいるのではないかと考えました」と語るのは、トヨタ自動車の浅井 崇主査。