この記事をまとめると
■ホンダN-BOXが2025年度上半期で約9.8万台を販売し全車種中でのトップを維持
■登録車部門ではトヨタ・ヤリスとカローラが上位を独占しトヨタの8車種がトップ10入り
■受注停止が相次ぐなかでも依然としてトヨタ勢の好調が目立つ
市場の均衡が崩れる兆しは見えない
自販連(日本自動車販売協会連合会/登録車)、全軽自協(全国軽自動車協会連合会/軽自動車)からそれぞれ2025年9月単月締めでの新車販売台数が発表されると、2025事業年度締めでの上半期(2025年4月~9月)累計新車販売台数も発表されることになる。
2025事業年度締め上半期にもっとも売れたクルマは9万7958台を販売したホンダN-BOXとなった。ホンダは2025年10月6日(月)に「『N-BOX』が2025年度上半期 新車販売台数 第1位を獲得」というリリースを発信している。そのリリースによるとN-BOXは2021事業年度(2020年3月~2021年3月)以降、毎事業年度で軽自動車だけではなく、登録車を含む(含軽統計)ランキングでも販売台数1位を獲得しつづけている。
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N-BOXにおける過去5事業年度締めでの上半期販売台数をみると、コロナ禍となって間もない2021事業年度締め、そして半導体不足などで生産遅延が世界的に発生していた2022事業年度締めでは10万台を割り込んでいたが、その後2023事業年度締め、そして2024事業年度締めでは10万台オーバーを回復している。ちなみにコロナ禍直前の2019事業年度締め上半期には13万6047台を販売している。
2025年度上半期では再び10万台を割り込んでしまったものの、それでも「日本一売れているクルマ」を堅持している。前年同期比95.8%なのでほぼ横ばいともいえるのだが、その内容も含めて手放しで喜べない状況が続いているようにも見える。
ちなみに今期におけるホンダ軽乗用車内でのN-BOXの販売比率は約80%となっている。
登録車ではトヨタ・ヤリス(ヤリスクロス含む)がトップとなっている。トップ10のうちトヨタ車は8車種もランクインしている。とくに2025事業年度締め上半期を通して新規受注停止が続いていたノア&ヴォクシーも8位(ヴォクシー)と9位(ノア)に入っている。やはり新規受注停止が断続的に続くアルファードも7位に入っている。
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アルファードはトヨタの個人向けカーリース、KINTOでは継続的に手に入れることができるので、「街なかを走る多くのアルファードはKINTOで手に入れているのではないか」という話がトヨタ系正規ディーラー界隈でも聞かれるほど、「買い取り」(ディーラーで現金やローンにて購入すること)でアルファードを手に入れることは難しくなっているようである。