トヨタの人気車種は納期を問わず強い
ダイハツからのOEM(相手先ブランド供給)車であり、ダイハツ生産モデルとなるトヨタ・ライズと同ルーミーはトップ5以内にランクインしている。トヨタ車のなかでは数少ない短納期で制限なく発注できるモデルでもあり人気も高く、のびのびと売れているのが統計数字からも伝わってくる。
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カローラ系は人気のカローラクロスが5月の改良実施直後に新規受注停止となり、これがおそらく2026年5月あたりまでは続くだろうとしている(本稿執筆時点ではセダン及びツーリングも新規受注停止の模様)。もちろん受注できないだけで、バックオーダー消化のための生産が行われているので毎月販売台数としてカウントされているのだが、ヤリスも本稿執筆時点ではハッチバックもクロスも新規受注停止となっている。
そのなかでもこの2台(カローラとヤリス)で登録車の1位と2位を月締め販売台数でも固めるのは当たり前となっているので、とくにカローラクロスとヤリスクロスは「待ってでもほしい」という魅力あふれるモデルと捉えるひとが多いのかもしれない。
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年明け早々には納車も十分期待できるルーミー、ライズ、ハリアー、そしてクラウン・クロスオーバー及びスポーツあたりが納期が早めのなかいずれも人気車なので、トヨタ車のなかではねらい目といっていいだろう。
軽自動車ではムーヴの躍進が目立つものの、これはムーヴ本体だけのお手柄ではなく、派生車種のキャンバスが貢献しているといっていいだろう。
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暦年であろうが、事業年度であろうが、そして上半期だろうが年間販売台数であろうが、N-BOXが日本一売れているクルマで、そして登録車では「トヨタ一強」が不変なものといってもおかしくないほど、新車販売業界で新しい風が吹く気配は感じられない。
2025事業年度締め上半期車名(通称名)別販売ランキング トップ30
1位:ホンダ N-BOX 9万7958台
2位:スズキ・スペーシア 7万9805台
3位:トヨタ・ヤリス 7万5349台
4位:トヨタ・カローラ 6万2852台
5位:ダイハツ・ムーヴ 6万0513台
6位:ダイハツ・タント 5万5165台
7位:トヨタ・ライズ 5万0111台
8位:トヨタ・ルーミー 4万8712台
9位:トヨタ・シエンタ 4万6816台
10位:スズキ・ハスラー 4万3346台
11位:ホンダ・フリード 4万1235台
12位:トヨタ・アルファード 3万9849台
13位:トヨタ・ヴォクシー 3万9050台
14位:トヨタ・ノア 3万8434台
15位:日産ノート 3万7070台
16位:スズキ・ワゴンR 3万6390台
17位:トヨタ・アクア 3万4177台
18位:日産セレナ 3万3603台
19位:ホンダ・ヴェゼル 2万9872台
20位:スズキ・アルト 2万9504台
21位:日産ルークス 2万9433台
22位:三菱・デリカミニ/eK 2万8916台
23位:トヨタ・クラウン 2万7836台
24位:トヨタ・プリウス 2万6659台
25位:ホンダ・ステップワゴン 2万6600台
26位:ダイハツ・ミラ 2万6163台
27位:スズキ・ソリオ 2万5260台
28位:スズキ・ジムニー 2万4251台
29位:トヨタ・ハリアー 2万3204台
30位:トヨタ・ランドクルーザー 2万2051台