「このクルマはどんな人が買うんですか?」の質問にディーラーマンが嫌な顔! スーツでトラック運転も当たり前のアメリカじゃ固定観念なんて存在しない!! (2/2ページ)

アメリカでは固定観念にとらわれない

 日本ではターゲットユーザーといった言葉がひんぱんに使われるし、買う側も「どんな人が乗っているのだろう」というのは結構気にすることだが、アメリカではその部分は買う側も売る側もほとんど気にならないようである(メーカーはどのあたりの層を狙うのかは考えていると思うが……)。

 たまに海岸沿いのビーチへ行くときがあるのだが、道中トヨタ・カムリやホンダ・アコードなどの普通のセダンのルーフにサーフボードを乗せてサーフィンに出かける人たちの姿を意外なほど目にすることがある。「セダンだから……」といって使い方や乗る人が固定化されることがない自由な雰囲気が、アメリカ(南カリフォルニア)には溢れているのである。

 ここ最近はテスラのサイバートラックやリヴィアンのBEVピックアップトラックの荷台にサーフボードを載せる、ベタベタな南カリフォルニア的風景も目立つものの、日本ほどイメージが固定化されている雰囲気はそこにはない。

 過去にはトヨタ・タコマなど小型ピックアップトラックを、スーツ姿で運転して通勤しているビジネスマンという風景も目立っていた。量販店などで家電や家具を購入した際、自分で自宅まで運ぶのが当たり前(デリバリーサービスは高い)なので、セカンドカーなどでピックアップトラックをもつ人も多い。逆に、もってない人はご近所さんのピックアップトラックを借りるなんて光景も珍しくなかった(最近は通販が普及してそんな光景も減りつつある)。

 日本でも以前に比べればカーライフも多様化を見せているが、アメリカに毎年行っていると、そのたびに多様化が進んでいることに驚かされる。そのなかで、「このクルマはどんな人が多く乗っているのですか?」というのは、やはり愚問であるなと筆者も感じるのだが、つい口から出てしまうのである。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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