EVに水素にAIで学習するバイクってどういうこっちゃ! 2輪車の世界も4輪に負けず劣らずもの凄いことになっていた!! 【ジャパンモビリティショー2025】 (2/2ページ)

変形もするAIバイクをヤマハが提案

ヤマハ・モトロイド:ラムダ

 ヤマハのモトロイドはバイクの概念を拡張し続けているコンセプトモデルで、2017年に初代が発表されて以来、その進化には誰もが驚きを隠せないだろう。今回は3代目にあたるモデルで、搭載されたAIが自立走行、ひいては社会性まで学習するという。

 また、今回のスタイルはライダーの存在を省いたかのようなものだが、前輪を畳んであたかも動物が寝ころんだような状態から起き上がり、自身でバランスを取りながら自立する。加えて、8の字走行やUターンなども学習することで、ライディングを完璧なまでにサポートするという。

 これまでのモトロイドはカメラやモーションセンサーを用いた自立走行だったが、ラムダは「Sim2real(シム・トゥ・リアル/強化学習)」というAI技術が用いられ、ライダーの指示があると自ら状況を判断し、指示への最適解を見いだし、それを繰り返すことで進化するとのこと。クルマの自動運転とも違ったニュアンスで、バイクならではのチャレンジ、未来の技術といえよう。ショーでは、ぜひ自立するデモンストレーションを目撃してほしい。

スズキeバンバン

 スズキはBEVはもちろん、エタノールガソリン対応車を発表するなど、今回のショーはゼロエミッションへの積極姿勢を大きく打ち出している。バイクもまた然りで、eバンバンはスタイルこそ昔日のミニバイクを模してはいるものの、中身は実現性の高いコンセプトモデルなのだ。

 デザインのもととなったバンバンは1971年に発売されたミニクロスカントリーバイクで、50ccから125ccまで3モデルが大人気を博したバイク。「高揚感×個性をスマートに、移動が楽しくなる、新時代のカルチャーモト」というコンセプトは、現代のユーザーに向けたものに違いないが、特徴的なフレームやシートを見れば当時を知るファンも胸アツとなること請け合いだ。

 全長×全幅×全高:1810×825×1050mmのコンパクトなサイズも当時を思わせるもので、原付2種相当のモデルとして設定されている。発売や時期などは未定とのことだが、未来感あふれるコンセプトバイクが多い中、eバンバンのレトロ路線を支持する方は決して少なくないだろう。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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