この記事をまとめると
■岡山県津山市ののどかな地域に誕生した「鉄板酒場TAGUP」が地元で人気だ
■店主の昭和レトロなコレクションが並ぶ空間はまるで大人の秘密基地だ
■津山名物ホルモンうどんと夫婦の温かいもてなしが人気の秘訣
食事だけでなく昭和レトロなコレクションも必見
2025年5月11日、岡山県津山市にオープンした鉄板酒場 TAGUP(タッチアップ)。オープンしてから日が浅いにもかかわらず、地元客を中心に繁盛している人気店だ。さっそくクルマ好き、トラック好き、昭和レトロ好きな読者のみなさんのために現地取材を敢行したぞ。
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岡山県津山市の野村という地域の市道沿いにあるタッチアップ。お世辞にも繁華街とはいえない、のどかな場所だ。地元民以外はクルマでないとおそらく辿り着けないだろう。もちろんナビは必須だ。目的地に到着すると、店主が収集した信号機、バス停の看板がお出迎え。すでに好き者ならワクワク感で胸が高鳴るのを抑えきれない店構えだ。
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店内に入る前に、敷地内の解放されたガレージを見学。クルマ好きなら誰でも憧れるマイガレージにはハーレーが鎮座し、50枚以上のブリキ看板をはじめ昔のポスターやレコード、ラジカセやブラウン管テレビ。それにデコトラ部品など自身のコレクションがところ狭しと陳列される。1980年9月7日から1981年9月27日にかけてフジテレビ系で放送されたタツノコプロ制作のテレビアニメ「とんでも戦士ムテキング」の自転車は、なんと新品。レトロマニアも垂涎必至の一品だ。
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店内も賑やかそのもの。鉄板を囲むようにカウンターと数席が用意され、コンパクトながらも居心地のよさがウリ。
21時30分以降はバータイムとあって酒類も充実。取材時は平日の昼すぎだったが、常連客で賑わっていた。やはり津山市のソウルフード、全国的にもB級グルメとして有名なホルモンうどんを食することにした。
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ホルモンうどんとは、具材に肉ではなく牛ホルモンを使った鉄板焼きうどんのこと。昔から畜産業が盛んな岡山県北部のご当地グルメとして「津山ホルモンうどん」と呼ばれているそうだ。津山市にはホルモンうどんを提供する店が50軒以上も軒を連ね、市内に食肉処理センターがあるため新鮮で臭みが少ない美味しいホルモンを生かした料理のひとつとして広まっていったそう。
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タッチアップでも鉄板で調理するので、目の前で店主の手際のよいヘラ捌きを堪能している間にあっという間に完成。熱々のままいただきます!
ぷりぷりの新鮮なホルモンは少し濃いめの味付けながら、具材のキャベツ、もやしといった野菜の甘みと相まって、さっぱり食べられる絶品だ。ホルモンうどんを食べ飽きた(?)地元民も、焼き飯や焼きそばなどほかのメニューも豊富なので、足繁く通うそうだ。
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店を切り盛りする山本夫妻。店主の山本さんはもともと発破師でダンプ乗り。以前は納品先に「いい生コンだ」といわれるのが嬉しかったが、いまはお客さんに「美味しい」といってもらえるのが喜びだ。
集めに集めたコレクションは奥さまの理解がなかったら実現出来なかったそう。ショップカードのイラストのとおり仲つつましい夫婦の会話も楽しい店。クルマ・昭和レトロ好きなら遠くからでも足を運ぶ価値あるお店だと太鼓判を押しておこう。
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ショップインフォメーション
鉄板酒場 TAGUP(タッチアップ)
〒708-1116
岡山県津山市野村633-1
営業時間:火曜日〜日曜日 11:30〜23:00
定休日:月曜日(祝祭日は営業)