心配な場合は保管場所の変更も視野に
●ボディカバーにいじられた形跡がある
ボディカバーを被せているクルマ限定の確認方法ではありますが、あきらかにいじられた形跡がある。これはもう、限りなく危険信号です。どれほど気になっているクルマであっても、見ず知らずの人の大切な愛車のボディカバーに触れてまで(ましてや強引にめくってまで)見てみようとは、大多数の人はやらないはず。
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というか一般常識的にどう考えてもアウト、NG行為です。この「暗黙の了解」を無視してまで実車を確認しようとしているわけですから、すぐにでも盗難対策を講じる必要があります。
●知らないあいだにAirTagなどが仕込まれているかもしれない
イベント会場やクルマ好きが集まるPAなど、知らないあいだにAirTagに代表されるような、紛失防止トラッカーがクルマに貼り付けられているかもしれません。
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使っているスマートフォンに身に覚えのない通知が届いたときには要注意。気づいたときには駐車場所が特定されている可能性が高いです。なお、AirTagがついているかどうかの確認方法は以下のとおりです。
1:不審な「追跡通知」が出ていないか確認
iPhone(iOS)なら「探す」機能の不審トラッキング通知を確認します。見覚えのないAirTagが近くにあると通知が届きます。
2:通知が来たら“サウンドを再生”
通知画面から「サウンドを再生」するとAirTagが音を鳴らします(周囲にあれば位置特定がしやすくなります)。
3:(Androidの場合)Tracker Detectアプリでスキャン
Androidは Apple の公式アプリ「Tracker Detect」を使って手動スキャンが可能。検出→音を鳴らす操作ができます(iPhoneの自動通知ほど自動化されていないため定期スキャン推奨)。
●対処方法
上記のような状況である場合、いつ盗難されてもおかしくない状況が考えられます。それくらいの危機感をもっていたほうがよさそうです。もはや、ハンドル&タイヤロックを取り付けたり、防犯カメラを設置しても有効な対処法とはいえない状況なのです(やらないよりはやったほうがいいレベル)。
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心配であれば、友人や知人、あるいは親族に頼んで屋内の駐車場や倉庫に置かせてもらうか、人が出入りできない立体駐車場が借りられるならそちらに移動したほうがいいかもしれません。出費が増えますが、レンタルガレージを借りるのもひとつの手段です。また、面倒ではありますが、狙われている(であろう)クルマの前に足車や家族のクルマを置いてガードするなど、少し過剰なくらいの「盗ませないぞ」オーラを発し、鉄壁の守りで固める必要があります。
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また、近所の人に事情を伝え「不審なクルマや人を見かけたら知らせてほしい」と頼んでおくのもアリです。なかには、窃盗団のターゲットにされてもおかしくないようなクルマを所有している人もいるかもしれません。いずれにしても、2重、3重の防御策が必要です。