この記事をまとめると
■ウインドウウォッシャーの無遠慮な使用は後続車を不快にさせる原因となる
■走行中の使用も違法ではないが誤解やトラブルを避けるためタイミングに注意が必要
■ノズル角度の点検と適切なマナーで快適なドライブ環境を保つことが大切
走行中の仕様も違反ではないが……
フロントガラスに虫の死骸や泥はね、雪の汚れ、排気ガスによる油膜などがついたときなどに、とっても重宝するウインドウウォッシャー。しかし、むやみやたらに使用すると他人を不愉快にさせたりすることもあるので要注意だ。
かつて筆者も深くかかわっていた某ビデオ媒体のサーキットバトルでは、後続車に対する嫌がらせ行為として故意にウインドウウォッシャーを使用する、通称「ウォッシャー攻撃」が見られたが、公道でも後続車にウォッシャー液がかかると、誰だって快くは思わない。
とくに洗車した直後や、フロントガラスを磨き上げた直後だと、不快度が高いはず。「コノヤロー」と文句の一言もいいたくなるかもしれないが、走行中のウインドウウォッシャーの使用そのものは違法行為ではない。ムッとする気もちはわからないでもないが、直接苦情をいいに行くのはやめたほうがいいだろう。
ウインドウウォッシャーのイメージ画像はこちら
仮にドライブレコーダーで録画して警察に届け出をしたとしても、故意に嫌がらせをしたと証明できない限り、取り合ってもらうことはできないはず。何度も何度も繰り返しウォッシャー液をかけてきた場合なら話は別だろうが、悪質性を問えない状況では我慢するしかないのが現状だ。
でもだからといって、無遠慮にウインドウウォッシャーを使用するのはマナー違反。原則として停車中に使うか、走行中なら後続車との車間距離が十分空いているときに限って使用するよう心がけたい。
また、ウインドウウォッシャーのノズルは、知らず知らずのうちにずれていることが珍しくない。専用のウォッシャーノズル調整・クリーニングツールも販売されているが、DIYでやるなら安全ピンの針をノズルに差し込んで、ちょこちょこっと動かして、角度を最適に調整しておこう。
ウインドウウォッシャーの吹き出し口画像はこちら
フロントガラスを通り越してルーフに届くような角度は最悪で、きちんとワイパーが拭き取る範囲にウォッシャー液が当たるように、微調整を繰り返してみることが肝心だ。
世のなか、被害妄想とまではいわないが神経質な人も多いし、日ごろのストレスで気が短くなっている人だって少なくない。ウォッシャー液がかかったぐらいで難癖をつけられたり、つまらないトラブルに巻き込まれるのも避けたいので、ウォッシャーノズルのメンテナンスを定期的に行ったうえで、直近に後続車がいるときには使用を控えるなど、ちょっとした気遣いを忘れないようにしよう。