クルマ用は成分や容器が専用設計になっていることが多い
そこで本題。「ファブリーズやリセッシュに代表される家庭用の消臭剤(無香を推奨)は、車内で使えるか?」だが、本革シートでなく、布シートの車内なら、使用OKと考えていい。実際、花王のリセッシュのHPには、「こんなところにも」という説明のなかに、「車・カー用品」にも使えるとあり、「換気しても、なかなかニオイがとれない。そんなとき、リセッシュすればドライブも快適に」と説明されているほど。
使用していい場所としては、カーシート(布シートのことだろう)、フロアマット、チャイルドシート、トランクルーム(ラゲッジルームと解釈していい)、バイクのヘルメットなど……と記されている。ただし、「車内には長時間保管しないでください。車の中は直射日光があった場合などに80℃を超える高温になることがあり、液漏れする恐れがあります。また、横倒しや斜めの状態での保管は液漏れの原因になることがあります」といったように、高温に対する注意書きもある。
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ところで、ファブリーズには、スプレータイプのクルマ用W除菌+ウイルス除去がある。「家庭用のファブリーズと成分は同じかも知れないが、家庭用より容量が少なく割高だ!」という意見もあるはずだ。しかし、厳密には家庭用と車内用だと、成分もスプレーボトルも違うらしい。
そう。車内で使う=車内に保管する(だろう)という点で、使用環境が大きく違うのである。具体的には、使用環境の温度である。暑い時期の車内の温度は最大70~80度に達することもあり、逆に冬季にはマイナスになることもある。なので車内用はそうした極端な使用環境温度に対応する、家庭用とは異なる揮発しにくい成分に調整されているわけだ。
さらに、スプレーボトル(容器)も、熱に強く、車内でありうる衝撃に強い容器の設計が不可欠で、家庭用とは別の素材、強度に変更されている。ちなみに、家庭用より容量が少なく、容器が小さめなのは、使用環境を考慮し、あえて使える期間を短く設定しているから……とのこと。
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とはいえ、わざわざ、スーパーマーケットやコンビニなどで手に入りにくいクルマ用の消臭剤を買う必要はない。どこでも売っている家庭用消臭剤(くどいが無香を推奨)を使っても消臭効果として問題なく、車内に保管しなければいいだけだ。
ただし、スプレーしていいのは、先に説明したように、布シート、フロアマット、布天井、チャイルドシート、トランクルーム(ラゲッジルーム)程度にとどめるべきだ。これらの製品は一般的にエタノール(アルコール)成分が含まれているため、インパネ、スイッチ類、樹脂パーツ、ウインドウなどには直接スプレーしないよう注意したい。
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結論としては、ファブリーズ、リセッシュといった消臭剤で、家庭用として売られているものは車内でも使えるものの、車内に置きっぱなしにしてはいけない。1年中車内に置いておくなら、成分、容器が車内環境に対応した、クルマ用を使うと安心……ということになる。