700Nmってスーパーカーかよ! フォードの最新トラック&バンが電動化でもアメ車魂全開のバカッ速だった (2/2ページ)

はたらくクルマであってもアメ車はやっぱり鬼トルクがよく似合う

 一方のトルネオ・カスタムMS-RT EVは、ヨーロッパ向けの商用バン「トランジット」をベースとしながら、スタイル&インテリアともにフルカスタムを加え、いい意味での「おバカなアメ車」に仕立て上げたBEV。

 ちなみに、MS-RTは「M-Sport Road Technology」の略称で、もとをたどればフォード・アドバンスド・ビークル・オペレーションに行き当たるレーシングカー専用部門(後に独立してM-Sportに改名)。フォードの気合がネーミングにも表れているのです。

 64kWhのバッテリー容量で、航続距離(WLTP)は 最大275kmと標準的ながら、最大出力は210kW (285馬力)、最大トルクは415Nmと、レンジャーには及ばないもののファミリートランスポーターとしては十分すぎるパワーを発揮してくれます。また、PHEV(230馬力)とディーゼル仕様(170馬力)も同時にラインアップしており、欧州のバン好きは選ぶ楽しみが増えそうです。

 もちろんレンジャーMS-RTと同様に、エクステリアもモータースポーツ仕込みのカッコよさ。スポイラー形状のフロントバンパー、スポーツサイドスカート、ディフューザー付きリヤバンパーが織りなすスタイルは、バン好きでなくとも響きそう。

 さらに、19インチのアンスラサイト合金ホイールは標準より0.5インチ幅広く、235/45 R19タイヤ、そして50mm拡幅したトレッドによるボリューム感もお見逃しなく!

 残念ながら、2モデルとも日本への上陸は望み薄。ですが、PHEVだろうとなんだろうと、典型的な鬼トルクのアメ車がいまでも生まれているというのは、クルマ好きにとっては朗報以外のなにものでもありません。やっぱり、アメ車ってこうでなくっちゃいけませんよね。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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