この記事をまとめると
■物流倉庫には荷物専用エレベーターや空調の弱さなど現場特有の事情がある
■パレット配置や多様なマテハン機器など効率化の工夫が随所に見られる
■働く人の丁寧さや決まった労働時間などイメージと違う点も多い
機能性と人の技術が共存する場
物流の中間地点として重要な役割を果たす物流倉庫。そのなかを覗く機会は多くないが、実際に物流倉庫に行ってみると、外からではわからない驚きや発見がいくつもあった。そこで今回は、実際に物流倉庫を訪れるとわかるびっくりしたことや発見したことをお届けしよう。
大きいのに人が乗れないエレベーターがある
パッと見ただけで入り口が通常のエレベーターよりも広くとられているのがわかる荷物用エレベーター。もちろん使い方に特別なところはないが、「床面積1㎡超え又は高さ1.2m超のもの」かつ「荷物の運搬を目的とした昇降機」が荷物用エレベーターと建築基準法で定義されている。そして、荷物用エレベーターに搭乗が許可されているのは「荷扱者」および「運転者」のみとなる。
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全然エアコンが利かない
倉庫のあるあるでもっともポピュラーといえるのが、夏は暑くて冬が寒いということだ。倉庫内にスポットクーラーは設置してあるものの、効果があるのはクーラーの目の前だけ。逆に冬は暖房も利かないので、それなりの厚着をするか動きまわって体温を上げるしかない。そして昨今の高温になる夏では、10分もいるとTシャツがビショビショになるほどの室温になる。
空調服がうるさく感じる
夏場の暑さ対策として空調服を着た場合、倉庫は室内なのでファンの音が想像以上にうるさく感じることがある。あまりの暑さにパワー全開で空調服を使うと、近くにいる人の声も聞き取りづらくなることもあるほど。屋外ならファンの音も雑音に紛れるが、静かな倉庫内では音が邪魔になることも。
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重いものほど料金が高い
物流倉庫では基本的に占有する容積によって料金が変化するのだが、そのほかには金属系のもので重量が重いほど料金が高くなる。これは荷役作業でフォークリフトなどの機械を使うことが多くなるからだ。