クルマで地震に遭遇! 置いて逃げるときは「キーをつけたまま」「車検証をもち出す」を忘れずに!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■地震大国の日本における運転中に地震があったときの行動について整理しておきたい

■運転中に揺れを感じたら急ブレーキせずにハザードを点滅させて穏やかに止まるべきだ

■地震でクルマを放置するときはキーを残して車検証をもち出しておきたい

運転中に大地震に遭遇したときどうする?

 地震大国・日本に住んでいる限り、大地震が起きたときの対応については脳内シミュレーションしておくべきだ。

 多くの人が、自宅や職場にいるときの避難先や家族との連絡方法について事前に考えているのではないだろうか。そして、ドライバーであるならば、自動車を運転中に大地震にあったときの行動について整理しておきたい。

 気象庁の震度についての解説によれば、震度4になると『自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる』という。さらに震度5強になると『自動車の運転が困難となり、停止するクルマもある』というレベルだという。逆にいうと震度3程度までの地震であれば、運転中に遭遇しても気付かないことが多ということだが、ここでは高速道路が通行止めとなる震度5弱(計測震度4.5)以上の地震を想定した対応として話を進めていきたい。

 運転中に大きな揺れを感じ、運転の継続が困難となったときに重要なのは、安全に停止することだ。しかし、急ブレーキで停止するのは危険だ。前後にクルマが走行している状態において、周囲のドライバーも同様に揺れを感じているとは限らない。ハザードを点滅させ、緩やかなブレーキで停まるようにしたい。さらに、緊急車両が走行できるようクルマを左側に寄せておくといい。

 地震の程度にもよるが、ひとまずは車内でラジオなどから情報収集をして待機するのがいいだろう。ただし、海沿いの道路では、津波の危険性もある。この場合、クルマで逃げたほうがいいのか、すぐさまクルマから降りて徒歩で高台に向かったほうがいいのか、ケースバイケースであり、どちらがいいとはいえないのが難しい。

 いずれにしても、状況に応じて判断するという前提で、最初から選択肢を狭めないことが重要だ。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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