4位転落のN-BOXが即刻首位奪回! bZ4Xはトヨタの本気を感じる前年比3000%増の販売! 11月の新車販売を分析した (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2025年11月単月締めの新車販売台数が発表された

■N-BOXが首位を奪還したほかトヨタbZ4Xの販売も爆増した

■ダイハツの勢いが失速気味となっているので今後に注視したい

11月はbZ4Xがバカ売れ!

 2025年11月単月締めの車名(通称名)別新車販売台数が登録車は自販連(日本自動車販売協会連合会)から、軽自動車は全軽自協(全国軽自動車協会連合会)からそれぞれ発表された。2025暦年締め(1~12月)での単月統計もいよいよ12月を残すのみとなった。

 2025年11月単月締めでの販売トップは定番のホンダN-BOXに落ち着いた。2025年10月単月締めでは、N-BOXが登録車も含む総合ランキングでトップを逃しただけではなく、軽自動車のみのランキングで4位まで落ちるなど波乱に富んだものとなったが、11月はいつもの流れに一見しては戻ったかのように見える。

 登録車のみのランキングでは、トップ10のなかでトヨタ車が8台を占めるという、トヨタ一強というお約束の内容となっているのだが、目立ったのは日産車の失速である。

 トップ10内に入ることも多い日産ノートが登録車のみで14位、トップ10圏内にギリギリ入ることもある日産セレナが13位となっているのである。しかも、前年同期比でみるとノートが54.7%、セレナが67.1%と振るわない状況も顕在化している。あまり深読みはしたくないのだが、一連の日産の経営危機問題の影響が噴出しはじめてきたとみていいかもしれない。あまりの販売不振ぶりに、日産系正規ディーラーのセールスマンが異業種へ転職する動きもあると聞いている。

 登録車では改良実施以降、破竹の勢いを見せるトヨタbZ4Xが11月単月締めでも前年同月比で3038.5%と2024暦年締め年間販売台数をはるかに超える販売実績となっている。

 10月は多くのトヨタ系正規ディーラーで試乗車を用意するための新規登録も目立っていたのだが、今回はそのような社用登録はそれほど多くはないものと考えられる。「トヨタ系正規ディーラーが本腰を入れるとBEVも売れるのか」という、「販売のトヨタ」をまさに見せつける結果となっているともいえる。

 自宅のリフォームや建て替えのタイミングでBEV購入を考えてる人は少ないようだが、ソーラー発電システムやBEVの充電器などを設置できる環境の家をもつ人も意外なほど多いようで、さらに車両購入による自宅への充電器設置補助の特典や、お馴染みの補助金交付額などを考慮すると、似たような車格であるトヨタ・ハリアーを買うよりお得というセールスアプローチもあり、bZ4Xを選ぶ人も最近では多いとのことである。


この記事の画像ギャラリー

小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報