なんだかんだで2025年の1位はN-BOXに
BEVといえばbZ4Xの改良と同じタイミングで、ホンダの軽自動車規格のBEV、N-ONE e:も正式発売となっている。全軽自協の統計上ではN-ONEに合算されているのだが、前年同期に1454台だったのに対し2094台となっているので、前年同期比で600台強の販売台数上積みとなっている。ただ、N-ONE e:が発売となった10月の2812台に比べると減っている。需給体制が悪くないなかでの動きなので、早いペースですでに販売の失速傾向が目立ってきているともいえよう。
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軽自動車規格BEVの先輩となる日産サクラは、2025年1月から11月の累計販売台数で見ても前年同期比で62.9%となっている。bZ4Xの例と比べたり、ICE(内燃機関)軽自動車の売りやすさに対してみても、軽自動車規格BEVというのは、いままでの軽自動車という既成概念が先行してしまうモデル開発や売り方のままだと、かなり売りにくいカテゴリーとなってしまっているようにも見える。
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新型になった軽自動車のルークスは前年比141%と好調、デイズも前年比81.3%と登録車ほどの低迷傾向を感じさせないのだが、登録車より軽自動車では、ブランドや個別銘柄に固執した新車購入というものはないので、購入決定は購入条件次第ということも多い様子。買いやすさ、売りやすさというものが下支えしたものと考えていいだろう。
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10月単月締めでは販売失速傾向の目立ったN-BOXだが、11月単月締めでは軽自動車トップだけではなく、登録車トップの地位を死守した。10月単月締めではダイハツの軽乗用車が際立ってよく売れたのだが、それに他メーカーも10月は引きずられたのか、11月をみると軽自動車は前月比では全般的にも実績がふるわない状況も散見できる。10月のダイハツの勢いは一時的なものだったのか? 歴年締めでの年間販売台数締め月となる12月の結果を引き続き注視していきたい。
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ちなみに、登録車に比べ買いやすさのある軽自動車は、年初の初売りセールでよく売れる傾向も目立っている。年をまたいで1月の販売実績も気になるところといえよう。
すでに2025年暦年締めでの年間新車販売台数では車名(通称名)別では、この時点でN-BOXトップがほぼ確定的となり、気になるスズキとダイハツでのブランド別軽自動車年間販売台数競争でも、スズキのトップはほぼ決まりとなっているが、12月単月締めでほかの車種やブランドがどのような動きを見せるかが楽しみである。
2025年11月単月締め車名(通称名)別新車販売ランキング
1位:ホンダN-BOX:1万6198台
2位:トヨタ・ヤリス:1万4556台
3位:スズキ・スペーシア:1万2904台
4位:トヨタ・カローラ:1万997台
5位:ダイハツ・ムーヴ:1万951台
6位:トヨタ・ライズ:1万4台
7位:トヨタ・シエンタ:9703台
8位:ダイハツ・タント:9520台
9位:トヨタ・ルーミー:8664台
10位:日産ルークス:7741台
11位:トヨタ・アルファード:7238台
12位:ホンダ・フリード:7132台
13位:トヨタ・ヴォクシー:6875台
14位:トヨタ・ノア:6763台
15位:スズキ・ハスラー:6660台
16位:三菱デリカミニ/eKシリーズ:6378台
17位:ホンダ・ヴェゼル:5794台
18位:スズキ・ワゴンR:5361台
19位:ホンダ・ステップワゴン:5082台
20位:スズキ・ジムニー(軽自動車):4969v
21位:トヨタ・クラウン:4597台
22位:日産セレナ:4586台
23位:ダイハツ・ミラ:4521台
24位:日産ノート:4426台
25位:スズキ・ソリオ:4355台
26位:トヨタ・プリウス:4233台
27位:スズキ・ジムニー(シエラ&ノマド):4034台
28位:スズキ・アルト:3971台
29位:トヨタRAV4:3970台
30位:トヨタ・ランドクルーザー:3726台