クルマを運転中「クマ」に遭遇したら? クラクションやパッシングで追っ払おうは論外! 極力刺激せずに距離を取るが最善策だった

この記事をまとめると

■2025年はクマによる被害が例年以上に相次いでいる

■クルマで走っているときにクマと遭遇したらどう対処するのがよいかを解説

■慌てず距離を取り、クマを刺激しないことが重要だ

冷静さと距離確保が生死をわける

 例年以上にクマによる被害が報告されている2025年。人里離れた場所だけではなく、市街地でも出没例が報告されていて、冬眠の時期もずれているらしい。

 そんな昨今、もしドライブ中にクマと遭遇してしまったらどうせればいいのか。環境省などでは、落ち着いてクマを刺激しないことがいちばん重要とアナウンスしている。

 まだクマが遠くにいるうちに気づくことができた場合は、落ち着いて静かにその場から離れるのが最善。クラクションを鳴らしたり、エンジン音を高めたりするのは、クマを刺激してしまう恐れがあるので、極力避けたほうが無難。急ブレーキ、急加速もNGで、ゆっくり静かにUターンするか、ゆっくりバックして距離をとるようにしよう。

 光もクマを刺激し、興奮させる可能性があるので、ヘッドライトをアップにしたりパッシングしたりするのは厳禁。カメラのフラッシュなどもNGだ。

 もう少し近い距離でクマに出会ってしまった場合は、クルマを緩やかに止め、すべての窓をしっかりと閉めて、クルマから決して降りないこと。写真を撮りたい、もっと近くで見たいといった好奇心はもってのほか。エンジンをかけたまま停車して、クマが立ち去るのを待つしかない。

 クマがクルマに気づくと、威嚇突進といって、一度こちらに向かってきて、すぐに立ち止まって引き返す行動を見せることがあるそうなので、こちらに気づいて近づいてきたとしても慌てないこと。急にクルマを動かしたりすると、クマが興奮して攻撃的になる場合もあるし、逃げるものを追う習性もあるので、クマが立ち去るのを待つのが一番。

 クマの姿が見えなくなったら、ゆっくりクルマを動かして現場を通り過ぎるようにしよう。クルマでクマに遭遇してしまったときは、なるべく手前で距離をとって、慌てず、クマを刺激しないこと。この3つが鉄則で、窓を全閉にしてクルマから降りず、クマがいなくなるのを待つしかないと覚えておこう。


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藤田竜太 FUJITA RYUTA

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