セルフ式の増加とともに給油口を開けるためのレバーは減少
なぜ日本は室内レバー式を採用したのか?
ではなぜそうして日本と欧米で方式が異なっているのでしょうか? その答えは、日本のガソリンスタンドがフルサービスだったから、という理由が有力です。
フルサービスの場合、ドライバーはまずスタンドに進入し、スタッフの指示に従って所定の位置にクルマを停めます。それから油種と給油量、そして支払い方法の確認を経て、ドライバーが室内から給油口の開閉レバーで開き、あとは給油スタッフにフタ閉めまで任せるというのが一連の流れです。
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給油作業はスタッフがやってくれるため、ドライバーはシートに座ったまま給油と支払いを済ませることが出来ます。
一方で欧米の場合は、昔からセルフ給油方式が一般的でした。こちらはスタンドに進入したら任意にクルマを停め、メインキーをオフにしてから外に出て給油口のところに行き、自身で給油口を直接開き、中のキャップを開けて給油を始めます。
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これは日本のセルフ方式と同じなわけですが、セルフが前提だと給油口の開閉レバーを探して操作するプロセスが不要に感じないでしょうか? どうせ給油口のところに行くのだから、直接開いたほうがひと手間減らせて早いわけです。
国産車の普及度合いは?
このプッシュオープン式の給油口は、輸入車以外の国産車では「レクサス」の一部車種と「ホンダ」の多くの車種が採用を始めているようです。
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これは、今後もセルフ給油方式の割合が増していくことが想定されることと、それにともなってユーザーがワンタッチ式のほうが便利だと感じる傾向が多くなってきているという実状を踏まえたもののようです。
慣れないうちは「給油口の開閉レバーがないぞ!?」と慌てることがあるかもしれませんが、きっと慣れるに従って便利に自然に感じられるようになることでしょう。
20年後には「まだ開閉レバー付きのクルマ乗ってるんだ?」といわれるようになっているかもしれません。