単なるデザインコンセプトにあらず! メルセデス・ベンツの「ヴィジョン・アイコニック」は全身ソーラーパネルのスゴイやつだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■メルセデス・ベンツの方向性を提案するコンセプトカーが「ヴィジョン・アイコニック」だ

■ヴィジョン・アイコニックは巨大なグリルと彫刻のような流麗なスタイリングを特徴とする

■自動車の優雅さを再定義したというインテリアには数々の最新装備も与えられている

ブランド史上最大サイズのグリルによる圧巻のスタイリング

 メルセデス・ベンツが昨年発表したコンセプトカー、「ヴィジョン・アイコニック」は、彼らが思い描く未来のデザインの方向性を提案すると同時に、最先端のテクノロジーを搭載した、きわめて話題性の高いモデルだ。まずは圧倒的な存在感と美しさを誇るそのボディデザインから、解説を始めることにしよう。

 実際にこのヴィジョン・アイコニックのスタイルを見て、誰もが驚かされるのはその巨大なフロントグリルだろう。それはすでに「GLE EV」で初採用されている「アイコニックグリル」と呼ばれるもので、ワイドなクロームフレームとスモークガラス製のグリル構造、そしてイルミネーションを採用していることが特徴。ちなみにサイズはメルセデス・ベンツ史上最大級であるという。

 いかにも未来的でダイナミックなデザインのグリルだが、これは同時にメルセデス・ベンツがこれまでのヒストリーのなかで生み出してきた、「W108」、「W111」、あるいは「600プルマン」などの伝統的なモデルのそれをオマージュしている。ボンネット上に直立して備わるスリーポインテッドスターにもまた、メルセデス・ベンツの誇り高さが満ち溢れている。

 このフロントグリルに始まる2ドアクーペボディもじつにスムースなデザインだ。最高デザイン責任者のゴードン・ワグナー氏は、それを1930年代の自動車デザインの黄金時代にインスピレーションを得て、メルセデス・ベンツの純粋な本質を表したものと表現。

 サイドビューは2010年代半ばに発表された「ヴィジョン・メルセデス・マイバッハ6クーペ」や「同カブリオレ」のそれにも共通するイメージだが、さらにコンパクトになったフロントウインドウや、美しくシャープなサイドウインドウ、そしてあの「300SL」の姿を彷彿とさせるルーフラインなどからは、さらに洗練された印象が感じられる。

 ヴィジョン・アイコニックは単なる自動車以上の存在で、それは動く彫刻であり、時代を超えた美しさへのオマージュであり、また未来へのメッセージなのだとワグナー氏は総括する。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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