イマドキ軽だって商用車だって付いてるのになぜ? 路線バスに先進安全装備が採用されないワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■商用車にも安全装備が広まりつつある

■観光バスや大型トラックには早い時期から装備されつつあった

■路線バスに関しては安全装備がほとんどついておらず装備の有無がドライバーの採用にも影響している

商用車にも続々と安全装備が普及

 トヨタ・プロボックス(ライトバン)が2025年11月25日に一部改良を行った。注目の改良ポイントのひとつが安全装備の充実であった。プリクラッシュセーフティ(衝突回避を補助)、レーダークルーズコントロール、オートマチックハイビームなど最新の予防安全パッケージトヨタセーフティセンスが全車標準装備された。

 2025年7月には日産のキャブオーバーバンとなるキャラバンが、改良のタイミングでインテリジェントクルーズコントロールをガソリンモデルに採用している。さらに近々改良が予定されているトヨタ・ハイエースではACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が採用されるのではないかとの情報もあるようだ。

 少し前までならば、プロボックスやキャラバン、ハイエースといった商用車については非常に装備が簡素で、前述したような安全運転支援デバイスのような類はまず装備されないのが定番であった。

 一方で欧州メーカーではその当時、日本とは真逆の動きを見せていたと聞いている。使用頻度の高い商用車こそ率先して、とくに安全運転支援デバイスを装着すべきだとの考えだというのである。日本でも大型トラックはいち早く安全運転デバイスが充実していったので、大型トラックに限れば、欧米的な流れをトレースしているともいえよう。

 毎日仕事で走りまわる日本の商用車も、そんな欧米の流れを汲んでか、ここ最近は急速に安全面だけではなく装備が充実してきている。ただ、商用車のみならず乗用車でも、それぞれの装備がどのようなものなのかきちんと理解していないと、使いこなすことは難しいともいえよう。

 たとえば、トヨタJPNタクシーが登場して間もないころ、それまでの一般的なタクシー仕様車では装備されていなかった衝突被害軽減ブレーキが装備された。一般呼称では自動ブレーキとも表現してしまうので取り違えてしまう人もいるのだが、自動的に、しかも相手方のクルマなどに衝突するのをいつも防いでくれるものではない。車載されるカメラとレーダーの組み合わせにより、「警報」、「ブレーキアシスト」、そして「自動ブレーキ」で、あくまでもドライバーをサポートすることで、車両や歩行者、自転車との衝突回避や衝突時の被害軽減を支援するものなのである(衝突回避行動の主体はあくまでドライバー)。

 それなのに、「自動ブレーキなのにぶつかった!」といった声が、タクシー運転士の間から多く聞かれたとのこと。どんなデバイスが装着されているのかを理解し、あくまでドライバー自身が安全運転を心がけながら、それを支援するのが、本来の安全運転支援デバイスなのである。ただ実際に装備されないと理解はおろか、使いこなすこともできない。いまの傾向(安全運転支援デバイスの積極採用)はより安全なクルマ社会実現には大切な動きといっていいだろう。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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