この記事をまとめると
■デザイナーの奥山清行氏はポルシェやピニンファリーナで活躍してきた
■Ken Okuyama Carsでは独創的で洗練されたクルマを多数手掛けている
■もっとも斬新な造形をもつ1台が歴代の名車にインスピレーションを受けた「Kode0」だ
日本人デザイナーが手掛けた斬新な1台
昨年12月にはアラブ首長国連邦のアブダビで、自動車の水素化プロジェクトを世界規模で進めるドバイをベースとする投資会社、「FAST」とともに進めてきた水素燃料自動車プロジェクトのファーストモデルとなる、「F61Hバードケージ」を世界初公開するなど、カロッツェリアの域を超えた積極的な活動を続けるKen Okuyama Cars。
Ken Okuyama Cars F61Hバードケージ画像はこちら
GMやポルシェ、そしてあのピニンファリーナでデザイナーとして手腕を奮ってきた奥山清行(ケン奥山)氏が、2007年に設立した同社からは、これまでにさまざまなモデルが誕生しているが、今回紹介するのはそのなかでももっとも斬新な造形をもつ1台として知られる「Kode0」だ。
Ken Okuyama Cars Kode0画像はこちら
Kode0が初めてオフィシャルな舞台にその姿を現したのは2017年8月にアメリカのカリフォルニア州モントレーを中心に開催されたモントレー・カーウイークのなかでももっともエクスクルーシブなイベントとして知られる、ザ・クエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリングでのことだった。
奥山氏によればそのコンセプトは、「人類が夢に溢れていた1969年から1970年にかけて、かのマルッチェロ・ガンディーニやイタリアのカロッツェリアの手によって描かれた、いわゆるドリームカーの姿を現代の技術によって復活させること」
Ken Okuyama Cars Kode0画像はこちら
その代表的な作には「ランボルギーニ・カウンタック」や「フェラーリ・モデューロ」、あるいは「ランチア・ストラトスHFゼロ」などがあるが、それらに共通するのは直線を基調としたウエッジシェイプデザイン。奥山氏はその魅力を再び現代へと問うために、このKode0のプロジェクトを立ち上げたのである。
Kode0というネーミングからも想像できるように、そのなかでも奥山氏がデザインを進めるうえで直接インスピレーションを得たのは、やはりランチア・ストラトスHFゼロであったことは間違いないだろう。ヌッチョ・ベルトーネ率いるベルトーネから1970年に発表されたストラトスHFゼロは、その斬新なデザインとわずか840mmという低い車高で大きな話題を呼び、それは確かに見る者の多くに、夢=ドリームを与えてくれた1台だった。
ランチア・ストラトスHFゼロ画像はこちら