この記事をまとめると
■近年は迷惑な改造トラックが横行している
■路肩灯を点灯したまま走るトラックがかなり眩しい
■荷台部分を大きくかさ上げした過積載運行を目的とした改造はかなり悪質だ
迷惑な改造トラックに対する規制を強化せよ
自動車大国日本では、さまざまな趣向を凝らした改造車が存在している。違法なものはご法度であるが、たとえ合法の範囲内でカスタムされた車両であっても、真面目気質のひとたちには煙たがれる存在であるだろう。
嫌われる要因として挙げられるのが、やはりマフラーによる排気音。外見もノーマル車より目立ってしまうため、より人目についてしまうのだ。
改造車の多くは海を渡ってきたものが多いが、日本の文化として知られているのが「デコトラ」である。荷物を運ぶトラックに装飾を施したものがデコトラの定義とされているが、デコトラドライバーに限らず、改造車のオーナーは自動車を大切に扱う思いが強いため、無茶な運転をしない傾向にある。事故を起こしてクルマをツブしてしまうことを恐れているため、真のクルマ好きは自然と安全運転になるのだ。
並べられたデコトラ画像はこちら
しかし、近年では迷惑な改造トラックが横行している。デコトラのようなカスタム的な改造を施したものではなく、身勝手な改造を施したトラックたちだ。それらは見た目の派手さやオシャレさを求めたものではなく、周囲を危険にさらす、とても厄介な存在である。その例を、いくつか挙げてみたいと思う。
まずひとつめは、眩しすぎる路肩灯(タイヤ灯)を取り付けたトラック。これは全長が短いダンプカーに取り付けられていることが多いのだが、乗用車のドライバーにはかなりの影響を与える。高輝度のLED製を採用している車両も多いため、かなりの目くらましとなってしまうのだ。そこまでして後輪部分を照らさなければならないのなら、そもそも運転に適していないと思うのだがいかがだろうか。
タイヤ灯を灯して走るトラック画像はこちら
暗くて狭い現場に入るための策なのかもしれないが、それならばせめて公道を走行する際には消灯できるような配慮がほしいものである。ちなみに、路肩灯には「交通を妨げない範囲内」や「光度300カンデラ以下」などという基準が設定されているため、このような車両は整備不良に該当するだろう。
そしてもうひとつは、荷室部分を大きく拡張したもの。これもダンプカーなのだが、荷台部分を大きくかさ上げして、詰める荷物の量を増やすという悪質な改造法だ。これは過積載運行を目的としたものであるため、危険な行為であるのはいうまでもない。
荷室部分をかさ増ししたデカ箱のトラック画像はこちら
過積載で運行すればブレーキの利きが悪くなり、旋回能力も低くなる。そして道路を痛めるというかなり悪質なものだ。デコトラの世界でもこのようなダンプカーはデカ箱や深箱と呼ばれて人気を集めているが、仕事で使用せず趣味として所有しているケースも多いため、一概に悪とはいえない存在でもある。
みんなが安全に道路を使用できるようにするためにも、危険な改造車を排除していかなければならない。過積載運行については警察も取り締まりを強化しているようであるが、真のクルマ好きが大切に仕上げた見た目の派手な改造車ではなく、隠れた危険性を秘めた悪質な改造車を排除する世のなかになることを、切に期待するばかりである。