開閉作業はあまりにも呆気ない!?
外に出るとピカピカの箱を発見。なかを開けるとリモコンが入っていた。これもパワーゲートの動きをコントロールするやつだ。
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その後、ざっと車体をひとまわりしてみたが、これといって目新しいパーツもないので、ついにウイングを動かしてみようとキャビンへ戻る。しかし、もち主の姿が見当たらないので、エンジンをかけてから先ほどのボタン整列ゾーンのなかにある「ウイングON/OFF」ボタンを、勝手にポチっとする。
が、ウイングは動かない、なぜだ? 積載車のようにエンジン動力を荷台に伝えるためのPTOのスイッチも見当たらない。もちろんPTOのレバーもない。念のため1回降りてウイングを見る。閉じたままだ。そんなことをしていると持ち主が戻ってきたので聞いてみた。
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「ここのボタン押しても動かない、壊れてる?」
「そのボタンじゃウイング動かないから。それと燃料がもったいないからエンジン切って」
「なに? これはスイッチじゃないのか?」、「ウイングはエンジンで動かすんじゃないのか?」 こんな疑問を矢継ぎ早にぶつけると、しぶしぶ仕組みと手順を教えてくれた。
基本的な事項として、ウイングは電動で動くこと、荷台下部のアオリから開けないとウイング部分は動かないこと、そしてキャビン内からは操作できないことを教えてもらった。
「じゃあ、スイッチはどこなんだ?」
持ち主が指さしたのは驚くほど質素で、目立たないボタン。まさに普通のボタン。マジで拍子抜けなのだった。こんな大きな物体がせりあがるんだから、その操作ももっとかっこよくて大げさなスイッチかと思っていたのだから。
憧れのウイング車に操ってみたら思ってたのと違った!?画像はこちら
「これがスイッチ?」
「そう」
「これだけ?」
「うん」
「ほかにスイッチは?」
「ない」
マジか! 幸いなことに反対側にもスイッチがあると聞いて見てみたが、同じような質素で面白みのないボタンだった。しかたなくスイッチを押すとウイングはすーっと上がっていった。下ろすときもボタンを押せば何事もなく降りてくる。そこにドラマはなかった。
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あまりの呆気なさに拍子抜けだが、せっかくなので、車体に貼ってある取り扱い説明書を読んでみた。ああ、たしかに「室内のスイッチを入れてから、外のボタンで開け閉めできる」と書いてある。
ここでふと、思いついたことを聞いてみた。
「後部がパワーゲートでウイング車ということは、パワーゲートを下げて、ウイングを上げたら後ろの枠だけ残るってことか?」と。
構造上、囲い部分だけ残るので、強度的に大丈夫なのかと心配になったのだ。しかし、そこは考えられていて、パワーゲートが収まる枠の補強は半端なく頑丈に作られていた。
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最後にこれ運転させてくれる? とお願いしてみたが、答えはNOだった。なぜなら過去に4トン車を運転中、上部の交通標識に気が付かず荷台上部を思いっきり破損させ、おまけに標識をへし曲げたという現場を間近で見ていたのが、この車両のもち主だからだ。なおこのウイング車は中古ながらけっこうなお値段だということだった。