降雪予報が出たら「ワイパー立てろ」「サイドブレーキ下ろせ」って何のため? 「日本最低気温の日」に確認しておきたい誰でもできるクルマの冬対策 (2/2ページ)

ちょっと凍るだけでは済まない雪国の運転

 ここまでが「自宅や近所での冬の駐車」の話である。だが、雪国へ出かける場合は油断していると事故になりやすい。積雪で道幅やセンターラインに加えて側溝も見えにくく、標識の見落としがうっかり事故を呼ぶからだ。

 さらに冬の路面は、昼から夜で気温が変化することから、時間帯によってコンディションが変わりやすい。橋の上やトンネル出入口、日陰が続く場所、交差点やカーブは要注意で、雪が少ないといわれる地域でもスタッドレスとチェーン携行が勧められている。

 そして、駐車にも雪国特有の罠がある。雪の壁に向かってバックで停めると、降り続いた雪でマフラーに雪が詰まってしまう可能性がある。屋根や木の下も、落雪やツララの落下があるので避けたい。雪の重みで倒壊しそうな建物やカーポートも同様だ。

 また、その場の対処だけではなく準備も重要だ。寒冷地ではディーゼルの軽油が凍結することがあるため、現地に入ったら早めに寒冷地仕様の軽油を入れることが推奨される。同様にウォッシャー液も寒冷地仕様が推奨され、可能なら耐寒性や撥水性に優れる冬用ワイパーもあると安心だ。加えて、ガソリンスタンドの数が減っている前提で、場所と営業時間をチェックしておくべきだろう。EVなら充電スポット検索も同様だ。

 最後に、万一に備える生活寄りの話だ。車内には食料・水・暖を取れるものを用意し、コンビニや道の駅など駆け込める場所と営業時間も把握しておくと安心だろう。雪国では、積雪や事故による通行止めの可能性が、十分に考えられるからだ。また、スタックや立ち往生に備えて毛布や段ボール、けん引ロープ、手袋、ブースターケーブル、除雪ブラシ、解氷スプレー、スコップがあればかなり心強い。

 結局のところ、冬の駐車の根本は「翌朝に困らないように凍る場所を減らす」ということに尽きる。ワイパーを立てるのはいいが、可能ならそもそもカバーで凍らせない。サイドブレーキはかけない前提で安全な止め方を実施。雪国では駐車の場所と方法を実践し、万全の対策で万が一に備える。これらを覚えておけば、冬の朝イチパニックや雪国トラブルはかなり減らせるはずだ。


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