この記事をまとめると
■かつてふ頭には放置車両などが大量に捨てられていた
■最近のふ頭ではトラックドライバーによるゴミの不法投棄が目立つ
■一時期よりは減ったというが清掃が追いつかないのが実情だ
ふ頭の周囲はゴミだらけ
ふ頭のなかには放置車両がたくさん捨ててある、というテーマを取材しに行ったときのことだ。結論からいえば、過去にはそういう時期もあったが、今では放置車両の多くは撤去されているというのが現状だった。確かにトラックや乗用車、トレーラーシャシーが路肩に置かれている光景はあちこちで見られたが、これは放置されているというよりは輸出待ちであったり、港湾関係者のクルマであることがほとんどだろう。つまりはゴミではないわけだ。
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しかし、筆者が放置車両よりも気になったことがある。それは路肩や植え込みに捨てられているゴミの多さだ。とくに、今回は港湾関係者と一緒に関係者以外立ち入り禁止のエリアに入れたこともあり、普段は目にすることがない場所を見られたという特殊な環境であったことも関係しているのかもしれない。
詳しい場所の明言は避けるが、もっともゴミが落ちていたのは植え込みと路肩なのだが、その場所は港湾関係者以外立ち入り禁止のエリア。一般人がわざわざごみを捨てに侵入してこない限りは、ごみを捨てるのは基本的に港湾関係者ということになる。
ここでゴミ捨ての犯人捜しをするわけではないが、とにかくあちこちで目につくゴミを観察してみた。
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一番多かったゴミの種類はコンビニの袋に入っているなにか、だ。なかを開けてみたわけではないが、弁当などの容器だと思われる形のビニール袋が半分くらいだった。そして同じくらい落ちているのがペットボトル。サイズはまちまちで2リットル容器から500mlまでバリエーションは多い。
さらに落ちているペットボトルには、中身の入ったペットボトルがあるのだが、そのほとんどが茶色い液体入りだ。一部では黄金のペットボトルなどと呼ばれているが、中身の正体はおしっこ。そして、それを多く見かけたのが一般車がほとんど走らない、ふ頭内の関係者以外立ち入り禁止区域であることもまた事実だ。
実際にゴミが捨ててある現場に行くとわかるのだが、目立ちにくい植え込みのなかだけでなく、アスファルトで舗装された路肩部分にも数多くのゴミが散乱している。この現場からクルマで数十秒も走ると一般道に出るのだが、そこにはゴミらしきものはほとんど落ちていない。
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しかし、一歩一般人立ち入り禁止エリアに入ると、即座にゴミの姿が見え始める。街なかでは、大きなゴミが落ちているという光景を見かけることは少なくなったが、ふ頭では話が違うのだろうか。これはふ頭内が港湾道路であり、路面清掃車が入ってこないという理由もありそうだが、それにしても広大敷地内のあちらこちらで目につくほどのゴミの量というのはいかがなものだろう。
今回、取材に協力してくれたその道30年のベテラントラックドライバーの話だと、ひと昔前に比べたらまだマシになったほうだという。過去には放置車両も山ほどあったし、捨てられているゴミも、廃タイヤや電化製品などの不法投棄など多かったとのことだ。さらに取材時に限っていえば、いつもより少しだけ少ないという話もしてくれた。それは交通量の比較的少ない週末だったことも関係していた。
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リサーチによればふ頭内の道路などに落ちているゴミは、港湾管理者や委託された業者が掃除をおこなうようだが、港湾は広大な敷地面積をもつだけに、道路上はともかく植え込みの奥深い部分まではさすがに手がまわらないというのが現実なのだろう。
筆者が見たゴミの量はまだまだ序の口ということにも驚いたが、やはり気もちのいい光景ではなかった。それと同時に、一朝一夕で片付けられないことも理解できる、そんな状況がそこにはあった。