アメリカンスポーツカーが世界の一級品に並んだ! 5代目コルベットの究極系「Z06」【21世紀スーパーカーFILE #007】 (2/2ページ)

コルベットの高性能版としてデビューした「Z06」

 そしてC5の誕生から4年、シボレーはそのラインアップにさらにスパルタンなモデルを追加設定する。それがここで紹介する「Z06」で、Z06という称号が掲げられたのは1960年代のC2以来のことだった。

 前作のC4には5.7リッターのV型8気筒DOHC32バルブエンジンを搭載した、375馬力仕様の「ZR-1」が1989年モデルからラインアップされていたが(1993年には405馬力にパワーアップされる)、C5に追加されたZ06には、LS1型エンジンをさらにチューニングした390馬力の「LS6」型エンジンが採用され、その軽量性をアドバンテージとして、実際の運動性能はC4のZR-1を確実に超える存在となった。

 参考までにZ06で選択できたミッションは6速MTのみ。ボディは構造的にもっとも剛性が高いことを理由にFRCが使用されている。

 FE4と呼ばれる強化型サスペンションや大型のタイヤと軽量なホイール、ギヤレシオの見直し、チタン製エキゾーストシステム、薄肉のガラス、防音材の削減など、走りを極めるためにさまざまな改良が施されたZ06は、確かに世界の第一線に並ぶ性能を秘めたスポーツカー、いやスーパースポーツカーだった。

 2002年モデルでは最高出力はさらに411馬力に強化されているが、これはエアインテークの大型化や高剛性バルブスプリング、カムシャフトのリフトとタイミングの設定、より高効率なエキゾーストシステムを採用した結果だった。

 C5は最終的に2004年まで生産が継続されるが、この2004年には究極のZ06を生み出すための、Z16オプションの設定も実現した。さらに軽量なCFRP製ボンネットやポリッシュ仕上げのアルミホイール、専用のサスペンションチューニング、ストライプ入りの特別ボディカラーなどがそのメニュー。2004年モデルとしてデリバリーされたZ06のほとんどは、このZ16を選択していたという。

 このC5のZ06から、シボレーは続くC6、C7、C8のいずれにもZ06をラインアップ。それらがいずれも高い評価を得てきたことは広く知られているとおりである。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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