前回の「オジエ」とは異なるディテール
では、「オジエ9x」が前回の「オジエ」の単なる焼き直しかといえば、それは間違いだ。
エクステリアでは、そもそものベース車が「Aero Performance Package」となるだけに、エアロパーツ全般が異なる。そして、ボディカラーの「グラビティブラック」が新しい。TGRの2025年のモータースポーツ活動を象徴するカラーで、オジエ9xのための専用ボディカラーとなる(前回のオジエはマットステルスグレー)。
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オジエ選手のキャリアとフランス出身であることを想起させるデザインとなるトリコロール加飾を施したフロントグリル、専用デザインのホイールは前回のオジエと同一だが、特別エンブレムはもちろん専用仕立て。ボディサイドに備わる専用バイナルも、「GR」ロゴを強調した、ラリーマシンを思わせるアグレッシブなデザインへと刷新されている。
インテリアでは、モータースポーツにおける操作性を追求して開発され、がらりと変わったセンターパッドやステアリングスイッチをもち、ひとまわり小径となったステアリングが新規に採用される。これは先日の東京オートサロン2026にてお披露目された「GRヤリス MORIZO RR」と同一となるが、そちらがスエード表皮にイエローステッチとなるのに対し、オジエ9xではレザー表皮にトリコロールカラーのステッチが施された専用品となる。
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そのほか、前回のオジエでは通常仕様だったパーキングブレーキレバーが縦引き仕様とされた点も見逃せない。
トップドライバーの知見を直接反映した最新の1台として、GRヤリスのもつポテンシャルをさらに引き上げると同時に、トヨタが掲げる「モータースポーツを起点としたクルマづくり」を体現する本モデル。価格は未発表だが、販売については、日本市場において2026年春以降を予定しており、専用アプリを通じた抽選方式で100台限定とされる。これまでの限定車同様、非常に高い倍率となることは確実だろう。