オペレーターの技術にも脱帽
フォークリフトのオペレーターの操作技術にも感心するばかりだ。フォークリフト超初心者の筆者からすれば、まさに熟練の技なのだ。荷物を積んでスロープを一気に駆け上がり、荷下ろしのあとはバックで降りてくる。もちろん、一連の操作はスムースで途中で止まることなどない。さらにこの逆で、荷下ろしの時はツメに荷物をのせたままバックで坂道を下るなんていうのは、自分には絶対に無理だと感じる光景だった。
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バンニングスロープは直線だけでなく、スペースが狭い場合は途中で直角に曲がる構造のものもある。こうなると、もはやその運転技術は達人の域に達することは想像に難くない。
細かな部分では、フォークリフトのツメの高さを調整しながらスロープを通過する技術も必須だ。ツメが低い位置のまま前からスロープに入ると、傾斜にツメが接触することになる。そのためスロープに入る前に少しずつ傾斜に合わせてツメを上げる。そして上部に着いてコンテナに入るときにはまたツメを少し下に移動させるという作業が必要になるわけだ。そのツメの位置調整を流れるようにこなすフォークリフトオペレーターはまさに職人なのだ。
しばらく、バンニングスロープでの作業を眺めていると、ふたつの疑問が沸いてきた。そのひとつは、荷役作業が終わったあと、このバンニングスロープはどうやって移動するのか? これはバンニングスロープの大きさにもよるが、下部に車輪がついているタイプは荷役作業が終わったあとに、フォークリフトで移動できるようになっている。
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そしてふたつ目の疑問が、コンテナ内の2段積みされた荷物の入れ方と出し方だ。コンテナ内にフォークリフトが入れたとしても、ツメを上げるにも上限がある。しかし、荷物が2段になってきれいに奥まで積み込まれている。下の段はともかく上段はどうやって入れたのか? これは完全に筆者の勘違い。わざわざ上下の作業を分割しているわけではなく、2段重ねのまま作業すれはいいだけのことだった。これは取材後の帰路でふと気が付いた真実だった。
こうしたなにげない風景のなかに、新鮮な出来事が紛れ込んでいるのが港湾や荷役作業の現場なのだ。