2026年は軽自動車の販売台数トップ争いに注目
納車まで時間がかかるというのも、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いたころに、世界中の自動車メーカーで生産遅延が発生し、トヨタに限らず納車まで待たされる事態を経ているので、「来月車検切れになる」といった切迫した状況で新車購入を検討するひとは珍しい存在となっているとも聞いており、購入希望者も「新車は納車まで待たされても仕方ない」という認知が定着しているようにも見える。
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登録車に比べれば、メーカーや個別車種にこだわりをもたずに購入する傾向のある軽自動車は流動性が登録車より高いとされている。ただそれもひとつの場所で複数メーカーの軽自動車を販売している未使用中古車専業店に限った話ともいわれている。軽自動車でも純粋に新車として購入する際の購買行動は登録車と同じとなり、ホンダはN-BOXの販売台数にこだわり、スズキとダイハツはブランド別販売台数ナンバー1を競い合うのも、それをアピールすることで本命車に絞り込んでもらいやすくなることを狙っているのである。
その軽四輪乗用車の年間新車販売台数は130万2857台(前年同期比108.4%)となっている。2024年はダイハツが途中まで認証問題による出荷停止などの影響で販売減が目立っていたが、2025年は復調傾向が目立ったことが販売台数を押し上げているのは間違いない。
2025年12月単月をみると、軽四輪車総台数ではダイハツがわずか183台差でトップとなっている。軽四輪乗用車では、5000台ほどの差でスズキがトップで、軽四輪貨物ではダイハツが5000台ほど差をつけてトップとなっている。単月締めでは2025年10月にはダイハツが軽四輪総台数、軽四輪乗用車、軽四輪貨物それぞれで販売ナンバー1となる三冠を達成している。まだまだ様子を見る必要はあるものの、ダイハツの完全復調も時間の問題なのかもしれない。
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気になるのは軽自動車販売における、スズキとダイハツでのブランド別年間販売台数争いの結果となる。2025暦年締めでのブランド別年間販売台数では、軽四輪総台数では56万8547台を販売したスズキがトップだ。軽四輪乗用車では45万4308台を販売したスズキが、そして軽四輪貨物車では15万5533台を販売したダイハツがそれぞれトップとなった。2024暦年締めでは約23万台差をつけスズキがトップだったが、2025暦年締めは約5.7万台差となっている。
2025暦年では、ダイハツはまだまだ認証問題の影響をひきずっていたので前半伸び悩んでいたものの、後半からは復調傾向が目立っていた。それでもスズキを抜き去ることはできなかった。認証問題、そしてそれによる出荷停止の間は、ダイハツからスズキに流れたお客も目立っていたと聞いている。今後はこの流れたお客を取り戻す努力をしないと、トップ争いを展開するとはいえ、自社届け出による販売台数の上乗せが顕著となるだけともいえる。
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まずは2025事業年度締め(2025年4月~2026年3月)での年間新車販売台数におけるダイハツの復調ぶりに期待したいところである。2026暦年締めではスズキがトップを維持できるかが注目のポイントとなるだろう。