メルセデスAMGの飛躍はコイツから始まった! 凶暴さと美しさが同居するSL 55 AMG【21世紀スーパーカーFILE #009】 (2/2ページ)

SL 55 AMGから始まったブランドの飛躍

 これらのチューニングメニューを施し、AMG時代からの伝統であるワンマン・ワンエンジン、すなわちひとりの熟練したクラフトマンが、エンジン製作の最初から最後まですべてのプロセスを担当するというシステムで生み出されたSL 55 AMG用のV型8気筒+スーパーチャージャーユニットが発揮した最高出力は476馬力、最大トルクに至っては700Nmという数字が実現されている。

 ミッションはSL 500の電子制御5速ATをさらに進化させたもので、マニュアルモードを追加したほか、そのシフトは、ステアリングホイールに備えられたプッシュスイッチによっても実行することも可能とされた。

 ブレーキペダルの踏み込み速度などを電気信号化し、制動力を常時最適にコントロールするSBCや、アクティブサスペンションのABCなど、SL 500で採用された最新のテクノロジーは、もちろんこのSL 55 AMGにも受け継がれている。

 新デザインの18インチ径ホイールの内側には、とくにフロントでは見るからに強靭なブレーキシステムの姿が認められるが、これもSL 500比で約2倍もの面積をもつパッドと、8ピストンキャリパーの組み合わせによるものだと知れば、十分に納得できるディテールといえる。

 エクステリアとインテリアのフィニッシュは、それまでのAMGモデルと変わらず過激な印象こそもたないものの、そこから感じるプレミアム性、そして確かな機能性は、さすがにAMGの称号を掲げるだけのことはある。そしてメルセデスAMGは、このSL 55 AMGをひとつのスタートに、21世紀にさらに大きな飛躍を遂げることになるのだ。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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