ビルドクオリティも極めて高い
パワーソースには、フォード製の自然吸気2.5リッター直列4気筒「デュラテック」を前席背後に横置きで搭載。専用のECUやインテークマニフォールドによって225馬力を絞り出し、6速MTを介して後輪を駆動する。結果として、乾燥重量で850kgという軽量ボディを4.8秒で60mph(≒96km/h)まで引っ張り上げ、最高速度は140mph(≒225km/h)をマークする動力性能を確保した。
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室内では、オーセンティックなアナログメーターを採用。最小限の現代的な装備として、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応する7インチのタッチスクリーンがダッシュボードに収まっている。スコットランド産の手縫いレザーやアルカンターラが用いられたトリム、木材から削り出されたシフトノブなど、仕上げのクオリティも極めて高い。この手のモデルでしばしば見られる、いかにもバックヤードビルダー発……といった粗雑なフィニッシュとは一線を画すものだ。
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実用面では、後席部分に約200リットルのラゲッジスペースを確保する。オプションで前部にも65リットルのトランクが追加可能で、燃料タンク容量は50リットルと長距離走行にも対応できる容量だ。ウインタードライブを想定した温水式のフロントスクリーン加熱機能も備わっており、クローズドボディも相まってGT的な用途にも耐えそうだ。
生産は英国内にて手作業で行われ、少量生産車らしく一部ビスポーク的な要望にも応じるとされる。価格は約8万5000ポンド(邦貨換算約1800万円)から。決して安価ではないが、高性能一辺倒の時代に走る歓びの本質を問い直す一台として、唯一無二といえる魅力が存在することもまた確かだろう。