ハイパーカー界にその名を轟かせるケーニグセグ! 快進撃の始まりはたった5台の「CC8S」だった【21世紀スーパーカーFILE #014】 (2/2ページ)

ケーニグセグのサクセスストーリーはCC8Sから始まった

 このボディに包み込まれているCC8Sの基本構造体は、やはりCFRP製のモノコックタブだ。その重量はわずか72kgに抑えられている一方、発表当時のコメントによれば、そのねじり剛性はフェラーリF50のそれと比較して30%増の数字が達成されたという。

 モノコックタブの後方にはメタル製のマウントを介して、4.7リッターのV型8気筒DOHC48バルブエンジンが搭載されているが、これはフォード製のモジュラー型V型8気筒エンジンをベースに、ケーニグセグがアルミニウム製のブロックなどを始め、独自のチューニングを施したもの。さらに同社と提携関係にあったスペシャルモータース社で、パクストン製のスーパーチャージャーがツインで装着され、その結果、最高出力では655馬力、最大トルクでは750Nmという性能を発揮することに成功した。潤滑方式はもちろんドライサンプ、ミッションにはCima製の6速MTを組み合わせる。

 オーリンズのアジャスタブル・ダンパーを備える、前後ダブルウイッシュボーン形式のサスペンションはプッシュロッド方式で、これもプロトタイプに共通するが、そのセッティングは生産型では改められることになった。

 ドライウエイトがわずかに1175kgというCC8Sは、0-100km/hを3.5秒以下で加速し、最高速では392km/hを可能にした、まさにモンスターマシンだった。

 その生産は2002年から2003年まで行われ、後にケーニグセグによって所有され実験車としての役割を担うことになる、ジュネーブショーの出品車、すなわち第1号車を除いてトータルで5台がカスタマーのもとへとデリバリーされている。ちなみにこのなかの1台は右ハンドル仕様、またそれとは異なる1台はのちに「CCR」へとコンバートされた。

 現在にまで続くケーニグセグのサクセスストーリー。それはこのCC8Sから始まったのである。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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