大統領も自動車メーカーの総裁も唸る「軽自動車」は世界進出も近い!? ただしめざいとい「中国メーカー」に先を越される可能性アリ (2/2ページ)

インバウンドが自国に軽自動車の魅力をもち帰る

 軽自動車に注目するのは何もアジアに限った話ではない。欧州でも日本の軽自動車を見ているのかは定かではないが、新たにコンパクト車のカテゴリーが創設見込みとなっているとの報道もある。アメリカでは軽トラック人気が高いのはあまりにも有名な話となっている。

 世界的に日本の軽自動車が注目されるようになったのは、やはりインバウンド(訪日外国人観光客)の影響が大きいものと考えている。前述したように、たった数日、しかも限られた移動しか行なわない世界のVIPでも軽自動車に注目してしまうのだから、1週間やそれ以上日本に滞在する一般のインバウンドの目に留まらないわけがない。

 写真や動画などに収め、それぞれの母国に帰ったときには土産話がてら、「日本ではこんな小さいクルマがたくさん走っている」ということにもなり、まさに世界的にその存在を知るという広がりを見せているのは間違いないだろう。

 かつて東南アジアでは女性でもエッジの利いたデザインのクルマが好まれたそうだが、タイを中心にかわいい系に若い女性が好んで選ぶようになってきていることは筆者も肌で感じている。タイあたりでは日本へ複数回渡航しているリピーターも多く、観光地というよりは日本のサブカルチャーの体験をメインに訪日するひとも多いと聞く。

 日本のかわいい文化に影響され、タイでもかわいいクルマに乗りたいという若い富裕層家庭の女性が、800万円ほど出してムーヴ・キャンバスなどかわいい軽自動車に乗っていたりする。

 ところがこのかわいい系を意識した新車ラインアップは、実際タイでは日系ブランドより中国系ブランドで積極的にラインアップされている。日本でかわいい系が目立つのは軽自動車となってしまうので、中国系ブランドのラインアップが目立っているようである。

 日本の軽自動車が世界的に注目されるなか、そのポジションを中国系ブランド車が「お先に!」とばかりにすかさず漁夫の利を得てしまうような気配も感じている。フットワーの良さを武器とする中国勢の動きを意識しながら、日本の軽自動車が世界に正式に羽ばたくことができるのかも含めて気になるところである。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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