素人の行動でも「命を救える」! 人身事故に遭遇したときに覚えておくべき「応急救護」の方法とは

この記事をまとめると

■もしも事故に遭遇した際は被害者の応急救護が最優先だ

■心肺停止をした人に救命措置をした場合の救命率は約2倍に跳ね上がる

■人工呼吸は胸骨圧迫を1分100〜120回のテンポで行う

いざというときの的確な応急救護とは

 応急救護は運転免許を取得するときに受ける講習のひとつであるものの、免許取得後にどのような手順で行えばいいのか忘れてしまっている人も多いのではないでしょうか。この記事では、応急救護の重要性や、どのような手順で実施するのかなどを改めて解説します。もしものときのためにも、一読して手順などを覚えておくと、役立つときがくるかもしれません。

なぜ応急救護が重要なのか? 誰が実施するのか?

 交通事故が発生した際の応急救護は、事故を起こした運転者やそのクルマに乗り合わせている乗員などが行う一次救命処置です。

 道路交通法 第72条(交通事故の場合の措置)には、「交通事故があったときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員は、直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない」と明記されています。

 つまり、運転者をはじめ、そのクルマに乗り合わせている乗員が応急救護を行う必要があるということです。

 また、応急救護は、一刻も早く実施することが重要です。その理由は、居合わせた人が救命措置をした場合と何もしなかった場合では、心臓と呼吸が停止した人が助かる可能性が2倍近く変わるためです。

 言い換えると、交通事故の際に心臓と呼吸が停止した人がいた場合に、応急救護をすることで助かる可能性が2倍近く上がるということになります。このようなことから、応急救護は一刻も早く行うことが重要なのです。

命を助けるために…… 応急救護の手順とは?

 交通事故の際の応急救護は、けが人がいるかどうか確かめることから始まります。負傷している人がいる場合は、事故の処理(警察への通報など)よりもけが人の救護を優先してください。

 また、応急救護は基本的に、負傷者がいるその場で行いますが、2次事故の危険性が高い場合は、安全な場所に移動するほうがいいケースもあります。そのため、どのような場面での交通事故なのか、負傷者がどこにいるのかによって、応急救護をその場で行うか、場所を移動するのか判断することになります。

 負傷者を救護する際は、まず意識があるか確認してください。意識がある場合は、負傷者がラクな姿勢をとり、119番通報および110番通報します。もし、負傷者の意識がない場合や意識があるかわからない場合は、すぐに胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)を始めてください。あわせて、周囲の人に119番通報とAEDをもってきてもらうよう指示をします。

 胸骨圧迫(心臓マッサージ)は、1分間に100から120回のテンポで、胸の真ん中が5cm程度沈むように胸部を圧迫します。これを救急隊がくるまで継続してください(このときに人工呼吸をするのが理想的ではありますが、実際にするのをためらう場合もあります。人工呼吸をためらってしまうような場面では、胸骨圧迫のみ続けてください)。

何をすればいいかわからないときは119番通報をして救急隊の指示を聞く

 ここまで、けが人の有無の確認や負傷者の意識のあり・なしによって、どのような応急救護をすればいいのかという概要を述べてきました。しかし、実際に負傷者を目の前にすると、どのようなことをすればいいのか、何をしていいのかわからないという人もいるでしょう。

 このようなときは、119番通報をして、どのようなことをすればいいのか救急隊に聞いてください。119番通報を受けた救急隊は、電話口でどのような手当てをすればいいのか教えてくれます。

 もしものときは、一刻も早く応急救護措置をすることが命を救います。もし、人が倒れている場面に遭遇したときは、今回解説してきた内容を参考にしてみてください。


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齊藤優太 SAITO YUTA

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