革新技術を詰め込んでいた
ステアリングやサスペンションも革新性に満ち溢れている。速度感応式のパワーステアリングや自動車高調節機構を備えたダブルウイッシュボーン形式のサスペンション。4輪のすべてに同一のサスペンションパーツを使用することで生産コストを低減することも考慮されている。フォルギエーリの胸中には、さらに電子制御の後輪操舵を導入するプランさえもが描かれていたという。
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リヤのサブフレーム(カットモデルには70183のシャシーナンバーがあった)上に搭載された4リッターのV型8気筒エンジンは300馬力の最高出力を発揮するもので、これに組み合わされる5速MTと4WDを可能にするセンターデフは一体構造とされた。前後のトルク配分は29:71に設定され、センターデフの作動制限には2個のトルクコンバーターが使用されている。また、ドライバーは任意にセンターデフをロックすることもできた。
408/4RMのボディは、もちろんエアロダイナミクスを重視してデザインされたものだが、前で触れた自動車高調節機構をもつサスペンションは、走行速度によって車高をローダウンするだけではなく、より前傾角を強めるように制御される仕組みだった。これによってボディ下面へのエアの流入を抑えるとともに、Cd値を向上させるというのがその目的で、実際にフェラーリは408/4RMにおいては0.274~0.314というCd値を発表している。
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その開発において、トータルで17もの国際特許を取得することに成功したという408/4RM。それがのちのフェラーリ車が飛躍的な進化を遂げるために、大いに貢献したことはいうまでもないところである。