改造車作りの手法をファミリーカーに反映
セレナも本気でチューニングされている。「ハイパフォーマンススペック」に関しては、エンジンは高圧縮比にするために専用カムシャフトやコンピュータなどを採用し、発進時や高速走行時の加速性能を強化。そのほかの補強も、エルグランド同様にステアリングインフォメーションなどを向上させる目的で、各所に補強を追加。ヤマハ製パフォーマンスダンパーの採用も忘れない。専用のサスペンション、ホイールなどもインストールされている。
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ノートとキューブも「ハイパフォーマンススペック」に関してはエンジンチューニングが施されており、出力やトルクもベース車からアップしているほか、エキゾーストも高効率のものに置き換わっている。「パフォーマンススペック」では、他モデル同様にボディ補強のほか、専用の足まわりが採用され、ベース車のライダーとは比べ物にはならないポテンシャルを秘めた内容に。まさに羊の皮を被った狼だ。
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余談だが、「ハイパフォーマンススペック」はエンジンチューニングが施されているので、ファミリーカーなのにもかかわらず全車ハイオク指定となっている(レギュラーも使えるがスペックが落ちる)。契約時に「ちょっと派手なくらいだから」といってママを騙して「ハイパフォーマンススペック」を買ったパパは、きっと納車後にブチギレられていただろう……。
当時のオーテックジャパンによると、これらの「パフォーマンススペック/ハイパフォーマンススペック」は、先述したマーチ12SRのノウハウを落とし込んで作られているという背景もあるとのことで、12SRがなければ生まれなかった、ある意味奇跡のグレードなのかもしれない。ちなみに現在は、「スポーツスペック」という走りの面を重視している特別仕様車を一部モデルで展開している。
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なお、これらの「パフォーマンススペック/ハイパフォーマンススペック」は、あまり知られていないのか、店によっては普通のライダーシリーズと同じ扱いで値づけされているので、クルマのキャラクターと年式を考えると、激安を通り越して爆安で売られている場合も珍しくない。気になった人は探してみて欲しい。
「パフォーマンススペック/ハイパフォーマンススペック」は知る人ぞ知る、湘南の職人たちが仕上げたファクトリーチューンを手軽に楽しめる、貴重なグレードなのである。