かつて高額で知られた沖縄のレンタカーに価格破壊が起こっている! コロナ禍がもたらしたレンタカーバブルとその終焉 (2/2ページ)

コロナ後のレンタカーバブルが弾けた

 まずは時間を2020年にまでさかのぼることにする。この年に日本でも緊急事態宣言が発出された、新型コロナウイルスの流行によって沖縄を訪れる観光客は激減。その影響をダイレクトに受けたレンタカー事業者は、保有しているだけでも大きな経費が必要となる車両の台数を大幅に減らすことで、2023年半ばごろまで続いたコロナ渦を乗り切ることになる。

 そしてその後、ふたたび沖縄の観光業も復活を遂げることになるのだが、今度は需要に対してレンタカーの台数が不足するという問題に事業者は直面する。予約は常に満車に近く、それに伴ってレンタル料も高騰。その状況を見た新たな事業者が、続々と沖縄のレンタカー業界に参入してきたのも当然の結果だった。レンタカーは儲かる。沖縄におけるレンタカー・バブルの始まりである。

 だがそのレンタカー・バブルは2025年には早くも終焉を迎えることになる。コロナ渦が始まった2020年と比較すると、ほぼ倍増するまでに至った事業者が、それぞれに車両を保有したことによって、今度はレンタカー余りの状況が発生。少しでも多くの予約を取るために、24時間で1000円台といった驚くほどに安いレンタル料金を設定したり、あるいは本来許可されていない場所(那覇空港内など)での車両の受け渡しなどを行ったりする業者も現れはじめたのだ。前でも触れたように、動かないレンタカーとは経費ばかりがかかる商品。このような業者がどこまで車両をメンテナンスしているのかもわからない。

 最終的に沖縄のレンタカーは、需要と供給がバランスした台数、そして料金へと落ち着いてくれるだろう。沖縄でこの原稿を書き、そしてたまには遠路はるばる筆者を訪ねてくれる知人を迎える身としては、それを願わずにはいられない。参考までにと、いまからもっとも近い3月下旬の連休前日からの、3泊4日(96時間)のレンタカー料金を比較サイトで確認してみたら、コンパクトカー・クラスでは2万円以下から、2万円台半ばの金額がもっとも多く表示された。この金額を24時間あたり、あるいは同乗する友人たちとシェアすると考えたら、やはり沖縄旅行にはレンタカーがベストといえそうだ。燃料代はちょっとだけ高いけどね。


この記事の画像ギャラリー

山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

新着情報