同じ自動運転バスでも人型ロボットが運転したほうが安心? 利用客は自動運転バスにまだまだ「抵抗アリ」だった (2/2ページ)

ヒューマノイドが運転を担う新たな形

 先日も中国での旧正月である春節中の現地のテレビ番組などで、すべてヒューマノイドによるお祝いのパフォーマンスといったものが放送されて話題になっているが、それどころかすでにヒューマノイドが工場で製品を作っているという話まである。

 少子高齢化が加速度的に進む中国だが、独特の政治体制を考えれば、「働き手が足りないから……」と海外から広く働き手を受け入れると、反政府活動を誘発し政情不安になりかねないという判断もあるのか、ヒューマノイドの開発や実用化では世界トップをいっているともいわれている。

 出生率が世界最低水準となる韓国のヒョンデも先ほど、工場内軽作業とはなるものの、自社開発したヒューマノイドを使うと発表したら、生身の工場作業員との労使問題に発展したとの報道があった。さらにはヒューマノイドの開発及び生産に名乗りをあげる企業が世界的に増えてきているようである。

 無人運転バスでは専用車両及びオペレーティングするシステムなどの導入が必要となる。ヒューマノイド運転士でも本体や関連システムの導入が必要となるが、現状の有人運転タイプの一般的なバスでも数千万円するとされる(路線バス)車両は現状保有している車両で賄えるので、導入コストの問題にもなるのだが、無人運転に対してヒューマノイド運転士によるバスの運行というものが、経済的にも実用化へのスピードも含めて現実味を帯びてきているともされてきた。

 前述した自動運転に対する違和感や抵抗感に戻るのだが、「誰も運転しない(いまは補助員が運転席にいるかもしれないがいずれ無人になる)」バスよりも、愛想よくプログラミングされた、たとえヒューマノイドであろうが、「誰かが運転している」バスのほうが乗客の安心感は得やすいのかもしれない。

 1980年代に青春時代を謳歌していた筆者だが、そのころ映画やテレビドラマで「未来のもの」とされていたものがドンドン当たり前のように日常生活に入ってきている。ヒューマノイドが映画のように自我に目覚めて人類を攻撃してこないことを祈るばかりである。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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