この記事をまとめると
■2026年2月の車種別新車販売台数が公開されN-BOXが2025年度の首位をほぼ確実にした
■軽は供給安定と訴求力で上位を争う構図となっている
■登録車はトヨタ勢が引き続きランキングを支配している
軽も総合も頂点は揺るがず
登録車については自販連(日本自動車販売協会連合会)から、軽自動車については全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から、それぞれ2026年2月単月締めでの車名(通称名)別新車販売台数が発表された。
自販連と全軽自協統計を合算したランキング(含軽統計)を作成すると、2026年2月単月では1万8507台を販売したホンダN-BOXがトップとなった。2025年4月から2026年2月まで、つまり2026年3月を除く2025事業年度でみるといままでで最高の販売台数となっている。2025年3月にN-BOXは約2.3万台を販売しているので、2026年3月も2月を抜いて2万台に乗せてくることが十分考えられる。
そのN-BOXについて、2025年4月から2026年2月までの累計販売台数を計算してみると、17万7727台となった。軽自動車のみでのランキングで、2026年2月単月締めでも2位につけているスズキ・スペーシアは14万7015台なので、その差は3万712台となっている。スペーシアが3月単月だけでこの差を埋め、さらにN-BOXを上まわる2026年3月単月締めでの販売台数を稼ぎ出すのはほぼ不可能なので、軽自動車のみでは2025事業年度締め年間新車販売台数トップは確実といっていいだろう。
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ちなみに登録車のみではトップ常連のトヨタ・ヤリスの2025年4月から2026年2月までの累計販売台数が14万1430台となっているので、N-BOXは登録車も含めた総合ランキングでも、2025事業年度締め年間新車販売台数1位はほぼ確実になっているといえる。
軽自動車規格はボディサイズやエンジン排気量など規格が厳しいものとなっているため、大きな性能差をつけることが難しい。エクステリアデザインも差別化をはかるものの、全長や全幅が軽自動車規格ギリギリということもあり大きな変化をつけることができない。パワートレインではスペーシアがマイルドハイブリッドを搭載しているものの、純ガソリンエンジンしかラインアップしないN-BOXを販売台数で上まわるまでにはいたっていない。「日本一売れている」とアピールすることができるので、N-BOXはライバルに大きく存在感で差をつけることができるのである。
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車名やメーカーすらよくわからなくても、生活の移動手段として軽自動車を検討するひとも多い。そのようなひとたちには「日本一売れている」というフレーズは刺さりやすいものであり、ホンダもそこは承知しているので「日本一」にこだわっているのである。現行3代目は残念ながら初代や2代目ほど絶好調と呼べる販売状況にはない。3代目となり消費者に飽きがきているというのもあるようだが、初代や2代目に比べコストダウンが目立つこともあるといった話も聞いている。
そのため、いまでは自社届け出(販売台数上積みをおもな目的とし、購入者のいない新車にディーラー名義などでナンバープレートだけつけること)が活発に行われ、その副産物である届け出済み未使用中古車が目立っているのも現状となっている。