この記事をまとめると
■タクシー運転手の2025年平均年収は414万円で2020年よりも100万円超アップした
■東京では年収1000万円を超えているドライバーも珍しくない
■タクシー運転手の年収がアップした背景にはアプリ配車とインバウンド需要がある
4年で平均年収が100万円以上アップした
報道によると、厚生労働省の賃金構造基本統計調査にて、2020年比で2024年のタクシー運転士の賃金が40%上昇したことが話題になっている。また、2025年における全国タクシー運転士の平均年収は414万円となった。2020年比では100万円以上平均給与は上がっている。これを東京23区及び武蔵野・三鷹地域(つまり日本一のタクシー市場)に限れば502万円となり、調べたところでの日本全体の平均年収477.5万円を上まわる結果となった。
ひとつ注意したいのは、タクシー運転士という職種に限っていえば、稼ぎに関しての平均値はあまり参考にならない。高齢運転士ではすでに年金を受給しながら業務も行うひともいるので、年金受給額に影響のない範囲にセーブすることになるし、すでに自営で企業や店を経営しているひとが社会保険を目あてに副業として運転士をやっているケースもあるので、平均値といってもそれが実態を示しているともいえない。
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つまり、タクシー運転士をメインの仕事とし、売り上げをセーブすることもなく純粋に運行業務にはげんでいるひとに限ってみれば、さらに収入アップしていると見ることもできるのである。
また、東京23区及び武蔵野・三鷹地域では1000万円プレーヤー(年収ベース)も珍しくないのではないかともいわれている。東京隣接県のある地域では嘱託として年金をもらいながらタクシーを運行しているひとの多くが月の半ばで、これ以上稼ぐと年金が減るということで月末は稼ぎをセーブするため、タクシーに乗らないといった事態も一部では発生していると聞いたこともある。
どの地域もという話ではないが、増え続けるインバウンド(訪日外国人観光客)による利用、そしてスマホアプリ配車の普及により潜在需要の掘り起こしに成功するなど、いままでとは異なる稼ぎ方へ革命的進化を遂げたことが、運転士の収入をアップさせていることは間違いない。
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日本国内では、インバウンドの需要が見込めるということで、海外で有名なライドシェアサービスの配車アプリに加盟する事業者も、全国的に目立ってきているようである。
ただし、有効なデジタルツールがあるだけで稼ぎが誰でもアップするわけではない。戦略的な運行を心がけないと、単に短い距離での配車要請に振りまわされるだけで、収入アップになかなかつながらないことにもなりかねない。スマホアプリによる配車をこなしながら、時間帯などによって配車要請が出やすい地域をつかみ、その地域のコンビニなどで配車要請待ちをするなど、デジタルツールをどこまで使いこなすことができるのかも肝心なものとなってくるのである。