東京なら1000万円プレイヤーも珍しくない! いまタクシー運転士が稼げる仕事になっていた (2/2ページ)

アメリカでは高学歴な若者のタクシー運転手が増えている

 しかし、稼げるようになったとはいえ、運転士の数は全国的に十分足りているわけではない。以前よりは改善傾向にあるが、依然として仕事としてはリスクが高いままなのである。

 キャッシュレスが進んできたのでタクシー強盗に遭遇することは極端に減っているが、いまでも乗客によるカスハラと交通事故というリスクは残っている。とくに、大きな事故を起こせば、容疑者として実名報道されてしまうのは、タクシーに限らず、バスやトラック運転士でも大きなリスクとして就業を諦める理由のひとつとなっている。また、家族から「やめてほしい」といわれることも、運転士不足がなかなか改善に向かわない背景となっている。

 前向きな話としては、アメリカでは高学歴な若者でも手に職のある、いわゆるブルーワーカーと呼ばれる仕事に就く傾向が目立ってきているとのことである。ホワイトカラーと呼ばれる事務職では、AIの進化とともに人間を必要としない業務が増えてきている。筆者のようなもの書きの世界でも、たとえばインタビュー記事のとりまとめなどで、AIが自動執筆することはそんなに珍しくなくなってきている。

 つまり、高学歴で一流企業に就職しても将来はけっしてバラ色ではなく、手に職をつけたほうが安定した収入が見込めるとアメリカの若者は考えるようになっているのである。

 タクシーという仕事には「無人運転タクシー」というものがチラついているものの、車両を一新する必要があったり、システム導入にかかるコストを考えれば、運転士を雇っていままでどおりやっていたほうがいいということにもなりかねない。しかも、先行しているアメリカや中国でも営業範囲はまだまだ限定的となっているので、いますぐ人間の手が全面的に不要になるというわけでもない。

 スタートアップ企業を立ち上げる資金稼ぎなど、「次のステップへ向けて」と若者が考えれば、タクシー運転士という職業が稼げる仕事として注目されていくかもしれない。あとは事業者がどのように受け入れ体制を整えていくかも大切だと考えている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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