マイナーチェンジ版のGRスポーツも登場
グリルの変更にあわせてヘッドライトも再設計された。LEDのデイタイムランニングライトが全グレードに標準装備され、従来より細身でシャープな造形となり、ハニカムグリルの繊細さとトーンを合わせた仕上がりとなっている。欧州のコンパクトSUV市場が求める「都会的な洗練さ」をじつにうまく体現している。
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刷新されたエクステリアに比べるとそのほかの改良が霞んでしまうが、インテリアも大幅に手が入れられた。ドアトリムとインストゥルメントパネルにプラチナカラーのアクセントを採用し、乗り込んだ瞬間の格上げ感は半端ない。
上位グレードにはパーシャルレザートリムも新たに導入。植物由来PVCやコルクくず、リサイクルPETを組み合わせたサステナブルな素材は、本革に比べてCO2排出量を95%削減しながら上質な見た目と触り心地を実現するというもので、欧州の環境規制対応と高級感の両立という難題への解答でもある。
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また、日本では2026年2月に終了したGRスポーツであるが、今回の欧州版の改良では、GRスポーツも刷新されているのも見逃せないところ。
こちらは、標準車とは異なる専用フロントバンパーをもち、その下部にサイドポッドを備え、よりスポーティな雰囲気を演出する。18インチの切削加工アルミホイールとリチューニングされたサスペンションが加わり、ドライビングプレジャーに重きを置いた仕上がりになっているという。新たなGRスポーツの登場により、日本市場での復活も大いに期待したい。
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このように、欧州でもっとも売れているトヨタにさらに磨きがかった。最近のトヨタは仕向地に合わせて同じ車名でも異なる意匠を用意することも珍しくない。もしも次回の日本版マイナーチェンジで、日本仕様が欧州仕様と異なる意匠になったら、多くの人がトヨタを恨むのではないだろうか。現時点で日本仕様の大幅改良に関する正式発表はない。今後のアップデートでどのような進化を遂げるのか、欧州仕様で示された新たなデザインの方向性が日本市場にも反映されるのか、その動向から目が離せない。